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2023/8/23 CULTURE

自分は何で貢献できるのかを考えられたとき、仕事につながる│住谷杏奈

S Cawaii! 編集部

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住谷杏奈さん

取材・構成/岩淵美樹、撮影/楠本隆貴(WILL CREATIVE)、ヘアメイク/山口理沙(+nine)



今の自分に満足している人は、この先は読まないでください。
夢を叶えたい、何者かになりたいと切実に思っている人だけ、読んでください!

実業家・住谷杏奈さんの生き方から学ぶ、不確かな時代をサバイブするためのヒントを紹介する連載。
>>>前回の記事:自分にとっての武器がわかればおのずと自信がついてくる│住谷杏奈
前回、好きなことではなく、できることを積み重ねていけば自信になるというお話をしてくれました。できること、得意なことで夢を叶えるために必要なことを教えてもらいました。


自己満足で終わらせず、誰かのためを考える

 私も昔は自信がなく、コンプレックスのかたまりでした。人の目を見てしゃべることもできないくらいで……それは、自分の肩書きもなかったし、何者でもなかったから。でも、結婚し、ブログをきっかけに様々な仕事で少しづつ結果を残せるようになり、何年も経ってやっと自分に自信を持てるようになりました。
 でも今になって思うことは、自信がなさすぎて卑屈だったから、うまくいかないことも多かったと思うんです。自分に自信がついてくると、どんどん行動に移したくなるし、どんどん心に留めていた想いを声に出して言ってみようという勇気につながります。

 実力の何十倍もの大きな自信だけではダメですが、何かひとつでも小さなことでも胸を張れること、自信につながることを始めてみるだけでも、世界が明るく見えてくるんじゃないかなと思います。

「できること」は趣味の延長線上でもいいですし、日常生活の中でみんなが当たり前のようにやっていることでもいいです。主婦なら子どものお弁当作りを楽しんでやっていて毎日写真に撮っているとか、子ども服や小物づくりが上手でママ友から教えて!と言われるとか、そういうこともその人にとっての「できること」「武器」だと思うんです。私の知人にも、K-POPにはまってから韓国通になり、韓国の最新情報なら誰にも負けない!というくらい韓国に詳しくなった人がいます。もともとは仕事にしたくて始めたことじゃなくても、「韓国のことなら〇〇さんだよね」「お弁当作りのことを聞くなら〇〇さん」と、最初に名前があがる人になれば、それが自信につながります。

 ただし、趣味から仕事にするには、自己満足で終わらせないこと。この情報を発信することで誰にどういうメリットがあるのか、誰の役に立つのかという視点をしっかり持つことで、実績が積み重なり稼げることに変わっていきます。

 私の会社に、「こういうキャンペーンをやったら集客につながると思うのですが、やってみてもいいですか?」と私に許可を取り、行動に移してくれるスタッフがいます。「これをやっておいて」と言われて、「はい、わかりました」とやる人がほとんどの中、自分でアイデアを出し、自分がラクをするためではなく、会社の利益につながるものを提案してくれるスタッフで、私は一目を置いています。何かあれば彼女にすぐ相談するし、もちろんお給料も喜んでアップしてあげよう!と心から思います。
 指示されたことを忠実にやってくれる人ももちろんありがたいですが、自分のアイデアをプラスして提案できる人ほど、キャリアアップしていくように思います。

 評価されたいから何かをするのではなく、やっていたことが評価され認められるほうが、断然いい。今は、自ら「〇〇研究家」「〇〇アドバイザー」と名乗れば、それが肩書になってしまう世の中ですが、それが必ずしも本当の成功とは結びつかない気がしますし、順番が逆なんじゃないかなと思ってしまいます。肩書にこだわって実力が伴わない、中身が薄っぺらな人にはならないでほしいですね。肩書は、他人が決めるものです。



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