XGが11月26日(日)に神奈川・ぴあアリーナMMにて、初の単独有観客ライブ「XG ‘NEW DNA’ SHOWCASE in JAPAN」を開催。応募総数20万件を超えソールドアウトとなったプレミアムなショーケース、夜公演の様子をレポート!
スモークが漂うセンターステージに設置されたスタンドマイク。「HESONOO」冒頭の“ポーン”とハイノートに合わせてライトが点灯すると、互いの手をとり、円を描く7人の姿が浮かび上がる。MVと同様に布で覆われた目元。ゆっくりマイクへと歩み寄り、そのまま「X-GENE」のパフォーマンスへ。JURINがアイカバーをもぎとりながら強烈なラップを放つと、会場が悲鳴と轟くような歓声に包まれた。
CHISA
JURIN
MAYA
JURIA
アグレッシブなラップに続いて、響き渡るボーカルの美しいハーモニー。誕生、降臨、始動――。そんな単語を連想させるような、鮮烈で幻想的なステージ。日本初となる単独有観客ライブのオープニングとして、これ以上ないほど完璧な幕開けだった。
細胞分裂を連想させるVCRとメンバー紹介映像を挟んだあとは、オルゴール音にアレンジされたイントロ&サイレンが鳴り響き、真っ赤なスクリーンをバックに「GRL GVNG」をドロップ。パイプチェアを利用しながら、妖艶で燃え上がるように情熱的なパフォーマンスを届け、会場のボルテージをグイグイと引き上げていく。
CHISA
HINATA
JURIN
HARVEY
JURIA
MAYA
COCONA
さらに、メンバーの想いや、NY、LA、日本、シドニー、アブダビなど世界各国での公演を振り返るVCRを経て、「PUPPET SHOW」「NEW DANCE」を立て続けに歌唱。「NEW DANCE」では踊りながら花道を進み、時おり客席に向かって手を降ったり、ALPHAZ(XGのファンの名称)のボードに反応したりと、会場とコミュニケーションをとりながら心底楽しそうに踊るメンバーたちの表情が眩しい。
自己紹介タイムでは、CHISAが「こんばんわんこそば!」と日本語ならではのジョークを交えて愉快に挨拶。そんなCHISAに「インスピレーションを得た」というHARVEYも、「こんにちわたがし〜!」とユーモラスに声をかけ、会場の笑いを誘った。また、この日が初披露となった「X-GENE」については、「すべての固定概念を破り、世界に進み、皆さんに希望を届けたいという意思が詰まっている」と、大好きな曲を届けられる喜びを伝えた。
本編ラストの「TGIF」の前には、メンバーが“目潰しウインク”と称するポイントダンスのレッスンも。ビビッドなライトに照らされダンスホールと化したステージで軽快に踊るXGに、オーディエンスも「T!G!I!F!」とコールで応え、一体となって音楽に酔いしれた。
アンコールでは、鳴り止まない“XGコール”に、出てきそうで出てこない2度の「焦らし」を経て、再び姿を現したメンバーたち。「SHOOTING STAR」「MASCARA」で大いに盛り上げると、ここで11月28日に誕生日を迎えるメンバーのJURIAへ、サプライズイベントが!
大きなケーキと会場を埋めつくすお祝いのバナー、メンバーとファンからの「おめでとう!」の掛け声に、驚きと感動でいっぱいの表情を浮かべるJURIA。1階から4階、ステージ前方から後方まで、全方向に「ありがとうございます!」とお礼が止まらず、何度もペコペコと、お辞儀をする様子は、まさに彼女を表す“リスちゃん”のよう。「泣きそうだけど “Don’t mess with my mascara”なので我慢します!」と、先に披露した「MASCARA」の歌詞を引用しながらキュートに堪えてみせた。
JURIA
さらに、エンディングの挨拶では、韓国語や英語を交えながらファンへの想いを伝えたメンバーたち。HARVEYは「いつも皆さんの応援のおかげですっごく毎日がハッピーですし、私はもう何百億年も生きれます! これからも皆さんと宇宙船に乗って最高の旅を続けたいです。宇宙一愛してます!」と力強く愛を告白。
HARVEY
HINATAは「ALPHAZがいるから私たちがもっと輝けるし、最強な私たちにしてくれてありがとうございます。今日こうやってたくさんの大好きなALPHAZたちと一緒に宇宙一幸せな日を作ることができて本当に幸せです」と感謝伝えた。
HINATA
JURIAは「ALPHAZの皆さんの前でパフォーマンスができて本当に幸せに思います。サプライズも本当にありがとうございました!」と話し、「これからも一緒に宇宙に向かって行きましょう!」とにっこり笑顔で挨拶。
JURIA
「ALPHAZ〜!」とこみ上げる想いを叫びに変えたCHISAは「一緒に音楽を楽しみながら愛やエネルギーをたくさんもらいました。本当に幸せです!」と感謝を伝え、韓国語で「これからも私たちの音楽を通してよりたくさんの人と繋がれるように頑張りますので、これからのXGにも期待していただけるとうれしいです」と力強くコメントした。
CHISA
COCONAは「今日見てくださっている方々はもちろん、世界中にいる一人ひとりが特別で、すっごく輝いているんだよ、ということを今日一番伝えたかったです。うれしいこと、楽しいこと以上に大変なことやつらいことがあると思いますが、絶対に大丈夫だし、いつでもどんな時でも自分を信じて、愛して、一度きりの人生、一緒に最高の人生にしていきましょう!」と熱いメッセージを。
COCONA
MAYAは英語でも想いを伝え、「私たちはいつも繋がっているし、いつも一緒です。たくさんの応援と愛をありがとうございます。これからも一緒に最高の“旅”をできたらと思います。愛してます〜!」と、感謝と愛を表現した。
MAYA
ラストは「こうして私たちの故郷で単独のショーケースを迎えることができて、また夢がひとつ叶った瞬間になりました」とJURIN。そして、メンバーたちに「ありがとう」と伝えた上で、声を震わせながら「みんなでこれまでやってきたことを思い出したら、この瞬間がすごく幸せだなというのを改めて感じる」と話し、「これからも宇宙を目指して一緒に頑張りましょう。そしてALPHAZもずっと一緒に、共にしてください!」とコメント。さらに、メンバーたちから“育ての親”であるプロデューサーのSIMON氏にも感謝を伝えると、SIMON氏がスクリーンに映し出され、会場から溢れんばかりの拍手が湧き起こった。
JURIN
その後も、「私たちは“ずっかぞ!”(ずっと家族)。一緒に宇宙一最高な思い出を作って行きましょう!」(HARVEY)、「常識や枠にとらわれない音楽、パフォーマンスを通じて、世界中のさまざまな境遇の方々に勇気や愛や希望をお届けしたいという想いで活動しています。私たちの挑戦する姿や、音楽やパフォーマンスが、皆さんの日々の励みになっていたらとてもうれしいです」(JURIN)と、熱い想いを伝えたメンバーたち。
ラストは「練習生の時から、カッコいいアーティストになってこういう歌で勇気やパワーを届けたいと思いながら聴いていた思い入れのある曲」だという「Just Stand Up!」、そして、日本人女性アーティストおよび日本人グループとして初のUSラジオチャート“Top40”にランクインしたヒットチューン「LEFT RIGHT」を熱唱し、ステージを締めくくった。
全10曲の豪華なセットリストに加え、2024年に自身初となるワールドツアー開催決定や、「X-GENE」のパフォーマンスビデオ初公開、そして、ニューシングル「WINTER WITHOUT YOU」リリースなど、嬉しいニュースも満載だったこの日。
宇宙を目指し、前人未到の挑戦を続けるXGがALPHAXとどんな景色を描き出していくのか。“無限大の可能性”と、これからがますます楽しみになる“希望”に満ちたショーケースだった。
「XG ‘NEW DNA’ SHOWCASE in JAPAN」
<SET LIST>
1.HESONOO
2.X-GENE
3.GRL GVNG
4.PUPPET SHOW
5.NEW DANCE
6.TGIF
ENC1 SHOOTING STAR
ENC2 MASCARA
ENC3 Just Stand Up!
ENC4 LEFT RIGHT
Text_Ryoko Goto(omo!) Composition_Noriko Hata