『ヒロイン失格』などのラブコメディを手がける、幸田もも子原作の漫画『あたしの!』が待望の映画化! 学校イチの王子様・御共直己(みとも・なおみ)を演じるのは、INIのリーダー・木村柾哉。直己の親友であるクール男子・成田葵央(なりた・あお)を山中柔太朗が演じる。本記事では、映画初出演で初主演の木村さんと、様々な作品で存在感を見せ続ける山中さんの眼福すぎる2ショットインタビューをお届け。11月8日に公開を控える映画の魅力やご自身のモテエピソード、自分のカッコいいところや可愛いところなどをたっぷり語ってもらった。
──映画『あたしの!』拝見しました。恋愛に友情にそれぞれの成長にと見どころ満載の作品でした。完成した映画を観て、客観的にどう感じましたか?
木村:恋愛だけじゃなくそれぞれのキャラクターの成長が見られて、めちゃくちゃ感動しました! 主要キャラの4人のうち、成田はずっと一歩引いてみんなをサポートしてくれていたけど、直己とあこ子と充希の3人はこの映画を通して1歩大人になっている気がします。シンプルなラブコメじゃない要素がたくさんで、今まで観たことないような映画だと感じました。
山中:僕はシンプルに、もう1回映画館に観に行きたいなと感じました。それぞれのキャラが立っていて、感情が細かく揺れ動いているから、一人一人の感情をちゃんと観直したいなって。
──ご自身の演じた役柄にどんな印象を持って、どんなふうに演技を固めていかれましたか? またご自身と似ているところはありましたか?
木村:直己は本当にモテるなって印象でした(笑)。内心では闇を抱えていたり、心に蓋をしたりしちゃう人なのですが、表の部分ではナチュラルにチャラい部分があるなと。そのモテモテでカッコいい感じと、思い悩む部分のバランスとを意識しながら演じました。自分と似ているのは……他人の目を気にしてしまうところかな。自分の気持ちよりも人の気持ちを優先しがちなところは、若干似ていたのかなと思います。
山中:成田は一喜一憂したり何かに思い悩んだりせず、ずっと変わらずい続けるような安定感のある人です。一人一人の気持ちを汲み取ってアドバイスするところは自分に近いというか、結構気持ちがわかるなって。すごく人のことを見ていて、親友の直己のことが大好きで、危なっかしい部分を見守りながらアドバイスしてあげる成田には割と共感しましたね。自分に近いところが多かったので、役作りはしやすかったです。
──役に徹するために工夫したことはありますか?
木村:常に優しい笑顔でいることは気をつけました。優しい雰囲気を漂わせながらニコ〜っと笑っている原作の直己像を崩さないように、常に柔らかく、輪郭がぼやっと見えるように意識して演じました。
山中:成田って、普段の山中よりちょっと明るいんですよ(笑)。成田は芸人好きという裏設定があって、それが面白いかどうかは別としてツッコミたがりな人なんですね。なので同じく明るい性格のあこ子と掛け合う時はなるべく面白くできるように、いつもより明るさレベルを上げるように意識しました。
──今回木村さんは映画初出演・初主演。山中さんは以前から俳優としてもご活躍されていますが、お互いに話し合ったところはありますか?
木村:読み合わせの段階から直己と成田の関係性を一緒に作り上げていった感じはありましたね。
山中:そうだね。例えば撮影中に「この瞬間、成田だったらこのセリフ明るく言うかな?」とか、そんな感じでよく話し合っていました。直己と山中は長年の親友同士で、そういう関係をかもし出すのって意外と難しいので、細かく擦り合わせしました。
──今回が映画初出演の木村さんを、山中さんはどんなふうに見られていましたか?
山中:堂々としていて、柾哉くんだからいい映画になったなっていうのはすごく感じます。
木村:めちゃくちゃ嬉しいです! この言葉を聞いただけで今日1日、いや映画公開まで満足して過ごせます!
山中:結構もつね(笑)。
──今後の俳優活動への意気込みを教えてください!
木村:いろんな一面を見せることができると思うので、アーティストだけでなく俳優の木村も見届けてもらえたら嬉しいです。近所のお兄さん役とか、主人公の親友役とか、恋が実らない役とか、いろんな役に挑戦してみたいです!
山中:今までいろんな役をやらせてもらったので、結構幅があるかもしれないです。今回みたいな高校生役からヤクザの役、ボーイズラブ系など幅広くさせてもらっているので、色々な顔を楽しんでもらえるかなと思います。これからももっといろんな役に挑戦していきたいです!
──恋愛にド直球なヒロインのあこ子と、ちょっと不器用な充希。それぞれの魅力はどんなところだと思いますか?
木村:あこ子の好きなものに全力なところは、やっぱりすごいなって思います。大人になるにつれて、2個3個先を考えて行動しちゃうようになるじゃないですか。だからこそあこ子みたいに目の前のことを一番に考える子って本当に珍しいと思うから、尊敬する部分でもありますね。充希は「自分なんて…」って言いつつ、自分の魅力をわかっているところがあざといなって。計算高いところが魅力かなと思いますけど、直己がそういうのに勘付きやすいタイプだからね。
山中:客観的に見たらそういう不器用なところも可愛らしいです。結局、男子ってそういう子を好きになりがちだと思うし。充希は年上と付き合うのがいいと思うな(笑)。
──直己はスーパーモテ男子で、成田はクール男子。木村さんと山中さんはご自身のことをなに男子だと思いますか?
木村:子ども男子(笑)。27歳なんですけど本当にくだらないことが好きで、心がずっと実年齢に追いついてないです。今回、高校生の役でしたけど、自分自身の精神年齢はもっと下ですね。中学生くらいです!
山中:僕はインキャ男子(笑)。休日はゲームか犬と遊ぶかで、ずっと家に引きこもっています。人見知りでもあるので、インキャ男子だと思います。
──スーパーモテ男子の直己にちなんで、おふたりのモテエピソードを教えてください!
木村:小学1年生っていうめっちゃ昔の話なんですけど(笑)。当時学校でよく男の子が女の子にちょっかい出していたんです。それを見るたびに「やめろー!」ってめっちゃ怒っていたんですよ。謎に正義感が強かったから、あんまり友達がいなくて。でもその年のバレンタインに、守った女子全員からチョコをもらいました!
山中:カッコいい! 僕も小学生の頃なんですけど、シンプルに走るのが速かったのでモテました。小学生あるある!(笑)
──ご自身の好きなところを教えてください。
木村:好奇心旺盛なところかな。それこそ、今回の映画出演をきっかけに演技にすごく興味が湧きました! 前に(尾崎)匠海と演技レッスンに行った時もすごく面白くて、「いつか柾哉くんと共演したい」と言ってもらっているので、それを実現させたいです。
山中:あまり落ち込まないところかな。強靭なメンタルの持ち主ってわけではないんですけど、寝たら忘れるんです。ただ気にしいな部分はあるので、「あの時の自分の発言で人を傷つけちゃってないかな」って考えることはたまにあります。でもそれを引きずらないタイプです。
──逆に弱点は?
木村:こちょこちょ(笑)。(松田)迅とかがたまにくすぐってくるんですよ。強めにこちょこちょされたりすると本当にダメです!
山中:人見知り。こういうお仕事をしているので、あまりガツガツいけないのは直したいところです。柾哉くんも僕も人見知りなんですけど、昔会ったことがあったり、共通の知り合いがいたりしたので、今回は初対面の時より全然すぐ打ち解けられました!
──「S Cawaii!」にちなんで。ご自身の可愛いところを教えてください!
木村:少年心を忘れていないところかな。気持ちだけ子どものままで、なかなか大人になれないですね。なのでちょっと堅苦しい場とか、大人の場とかが苦手です。僕もいい大人なんですけど(笑)。
山中:なんだろうな……難しいですね。可愛いのかはわからないけど、ちょっとしたプレゼントとかを結構人にあげます。柾哉くんにもプレゼントしました。「そういうところが後輩っぽくて可愛い」って柾哉くんに言ってもらったので、可愛いところに挙げてみました!
──逆に、ご自身のカッコいいところは?
木村:無難な回答になっちゃうけど、やっぱりパフォーマンスですかね。ライブでは全力で輝けるように頑張っているので、そこはぜひ見ていただきたいです。最近はパフォーマンスの見せ方がちょっとずつ変わってきていて、男らしい仕草やフィジカルでカッコよく見せられるように意識しています。そのために最近トレーニングも始めました! 体のパーツからも魅力を出していけたらいいなと思っています。
山中:意外と熱い性格です。元々サッカーを真剣にやっていて、プロを目指していたくらい好きなんです。情熱的なチームプレイみたいなのが好きで、リーダーシップは意外とある方だと思います。
【profile】
木村柾哉
きむら・まさや。1997年10月10日生まれ、愛知県出身。グローバルボーイズグループ・INIのりリーダー。ステージ上では迫力満点のパフォーマンスを見せる反面、ちょっぴり天然なところも。
山中柔太朗
やまなか・じゅうたろう。2001年、12月23日生まれ、栃木県出身。クールでアンニュイな雰囲気に王子様のようなビジュアルを持ち、愛称は「じゅう様」。ダンスボーカルグループ・M!LKのメンバー。
映画『あたしの!』
出演:渡邉美穂、木村柾哉(INI)、齊藤なぎさ、小田惟真(THE SUPER FRUIT)、笠井悠聖、藤田ニコル/山中柔太朗
主題歌:INI「Break of Dawn」(LAPONE Entertainment)
原作:幸田もも子「あたしの!」(集英社マーガレットコミックス DIGITAL 刊)
監督 撮影 編集:横堀光範
脚本:おかざきさとこ
音楽:遠藤浩二
配給:ギャガ
公開日:2024年11月8日(金)より TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開!
Photograph_Kazumi Morisaki
【木村柾哉さん】Hair&Make_ Sayaka(MASTER LIGHTS) Styling_ Manami Togo
【山中柔太朗さん】Hair&Make_ Aki Nakashima Styling_ kawase 136 (AFNORMAL)
【山中柔太朗さん】ジャケット52,800円/DISCOVERED(TEL03-6264-5431 https://www.discovered.jp) その他/スタイリスト私物
Text_Anco Oshita Composition_Noriko Hata