3月30、31日の韓国・仁川のアジアド主競技場を皮切りにスタジアムツアー「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN」を行なってきたSEVENTEEN。4月27、28日に韓国・ソウルのワールドカップ競技場、5月18、19日に大阪府・ヤンマースタジアム長居、そして5月25、26日には日産スタジアムと、公演はいずれも大成功。デビュー9周年記念日当日に当たる26日の模様をリポート!
開演前に流れる彼らのMVに合わせた掛け声がだんだん大きくなる開演直前。満員の日産スタジアムは、CARAT(ファンダムの名称)たちの期待や待ちわびる想いが今にも弾けそうなほど。最新曲の『MAESTRO』ではその歓声と掛け声が一層高くなる。
いよいよ開演時刻。ステージに設置された巨大LEDモニターがゆっくり開くと、シルバーのラメがほどこされたジャケットをまとった13人が。WOOZIの色気あるフェイクからスタートした1曲目は『Super』。大勢のダンサーをしたがえての群舞が冴える。続いて『DON QUIXOTE』、『CLAP』と、オープニングはクールでハードなSEVENTEENで魅せる。
「皆さーん、やっとSEVENTEENが日産スタジアムに来ましたー! ようこそー! 僕たちは9周年なんですけど、ストリームでみなさんと挨拶ができますね! 大きなステージで世界のCARATと一緒にできて嬉しいです」とHOSHIから最初の挨拶がスタート。この日はライブ配信が行なわれていることをお知らせすると、メンバーはハートを作ったり、「嬉しー!」と叫んだり、思い思いに喜びを爆発させる。
HOSHI「昨日もコンサートをしたけど、今見てもやはりこの光景が信じられません。皆さんありがとうございます」、MINGYU「いい時間を作りましょう。よろしく!」(ぺこりとお辞儀)、WONWOO「残りのエネルギー全部使うつもりです。そしていい時間を過ごしましょう」などとひとりひとりが日本語で挨拶。
DINOは「SEVENTEENに会いたかった人だけ叫べ!」と煽ると、返ってきた歓声に「ちょっと残念ですね?」とニヤリと笑ってさらに煽ると、より一層の大歓声がスタジアムに轟く。SEUNGKWANは「CARATちゃん、僕が“ビタミン、プ~”したら、“パワーアップ~⤴!”できる?」とCARATとコール&レスポンス。JEONGHANも「今日も充電してみましょうか。僕が充電してあげるよ~。“ピョッ!”“ピョッ!”」とお約束の挨拶をして、CARATの歓声を直に聞くためにイヤモニを外しながら笑顔に。
かっこいいパフォーマンス後には毎回、こうしたお茶目でかわいい素顔を見せながら、CARATと遊んだり、お約束の挨拶をして和ませるSEVENTEENのギャップの大きさに胸キュンする人も多いはず!
アッパーな楽曲を繋げたオープニングから一転、ミッドテンポの『Don’t Wanna Cry』では、WOOZIの優しい高音が効果的に響き、膝をついてのダンスも印象に残る。『Fuck My Life』では6人と7人で上手と下手にわかれて外周へ歩き、外周の途中に設けられたムービングステージでバックステージへ移動、『Rock With You』(Japanese ver.)をパフォーマンス。
ここからはユニット別のステージに。まずは淡いピンクをベースにした衣装をまとったVOCAL TEAM(WOOZI、JEONGHAN、JOSHUA、SEUNGKWAN、DK)が登場して、JEONGHANの甘い歌い出しが素敵な『Pinwheel』(Japanese ver.)を披露。外周を歩いているときにWOOZIとSEUNGKWANがまるで結婚式のカップルのような雰囲気で手を繋いで会場が沸いた瞬間も。バラードの『Yawn』では5人それぞれの美しさ、透明感、エモーションが入り混じった歌声にすっかり聴き入ってしまう。
次はブラックの衣装でクールにキメたPERFORMANCE TEAM(HOSHI、DINO、JUN、THE8)がバックステージに登場。『I Don’t Understand But I Luv U』、『HIGHLIGHT』(Japanese ver.)と華麗かつ迫力のパフォーマンスで、4人だけでもこの広い会場を十分に掌握していることを証明してみせる。メインステージで披露したアップテンポのダンスナンバー『BACK 2 BACK』でも会場が一体となって盛り上がった。
ユニット別ステージのトリを飾るのはパープルとブラックを基調にした衣装のHIPHOP TEAM(S.COUPS、VERNON、MINGYU、WONWOO)。ワイルドで治安悪めのパフォーマンスに痺れるものの、どこか品の良さが漂うS.COUPS、威風堂々のMINGYU、圧倒的美のVERNON、スマートさが際立つWONWOOと四者四様のかっこよさ。サングラスをかけたMINGYUに、ロングコートを翻すWONWOO、さらには全員が長身なのも相まってラスボス感満載の彼らに会場もどよめく。『monster』ではおばけのかわいいオブジェをバックに「Put Your Hands Up!」と煽ったり、ヘドバンしたりと楽しいステージになった。
VCRを挟んだ後は、ネクタイをつけたりベストを着たりとスクール風味が漂うベージュの衣装にチェンジ。ギターや鍵盤、音符をあしらったファンシーで華やかなセットで『HOME RUN』(Japanese ver.)を披露。DKがお尻をふりふりするとTHE 8がそのお尻を叩いたり、『Left & Right』でコール&レスポンスしたり、外周を歩いているときにDKがWOOZIの後頭部にチューしたり、『Beautiful』ではJEONGHANがJOSHUAの肩を抱いたり、HOSHIが「CARATちゃ~ん!」と愛おしそうに呼びかけたり。『God of Music』ではみんなでぴょんぴょんとジャンプし、会場の掛け声もバッチリ! 賑やかで楽しいパフォーマンスに、CARATもメンバーも満面の笑顔が弾けた。
MCでも口々に「楽しかった~!」と満足そうなSEVENTEEN。その後、アカペラで「ひとりじゃない」を歌い始めると、会場のCARATも大合唱に。最後はDKが「みんなひとつなんだよ!」とドヤ顔+ガッツポーズでキメ♡ 事あるごとにCARATと一緒に楽しもうとしてくれるSEVENTEENのライブはやっぱり楽しい&嬉しい。
SEUNGKWANが好きな曲ですという『April shower』ではシャボン玉の演出がファンタジックさを醸しだす。この時刻になると陽が暮れてきて、ペンライトの色もはっきりと美しく輝き、会場を彩っている。最新曲『MAESTRO』を歌い終わった後は、HOSHIの呼びかけでCARATのペンライトでウェーブを作ることに。広い会場が波打つ様の美しさと言ったら! 最後は客席に“DAISUKI ARIGATO”という文字が浮かび、それを見た13人は感慨深そうな表情に。1列に並んだ13人が手を繋いで「ありがとうございました!」と真心のこもったお辞儀をして、本編ラストの曲『HOT』へ。赤いライトとレーザーに炎の演出、色香と硬派な魅力が融合したクールなパフォーマンス、最後はステージの上空にバンバン打ちあがる花火。締めくくりにふさわしい華やかなステージで幕を閉じた。
直後にすぐ「セブチ! セブチ!」とアンコールの声と共に、昨今の定番となったCARATのメッセージをモニターに映していく。HOSHIへの誕生日や、SEVENTEENの9周年を祝うメッセージなどで溢れる中、「約束の場所に連れてきてくれてありがとう」という念願のスタジアムライブへのお礼も。
そして再び13人が登場し、アンコールがスタート! メインステージから外周へ走り出すMINGYUやDK、キックボードに乗るHOSHI、自分のうちわを持つS.COUPS、JEONGHANをバックハグして持ち上げるMINGYU、ガッツリハグしあうDINOとDKなど、それぞれがわちゃわちゃと楽しそうに『今-明日世界が終わっても-』『RUN To YOU』(Japanese ver.)を披露。
最後の挨拶は全員が思い思いの感謝の言葉を口にする、感動的な瞬間になった。
S.COUPS「9周年もの間、僕たちについてきてくれてありがとう。いつまでもそばにいてねって言葉が負担になるかもしれないけど、そばにいてくださったら感謝します」
JEONGHAN「東京ドームの公演ができたときも嬉しかったけど、スタジアムもすごいですね。本当に信じられないです。ありがとうございます。これからも愛を送ってください」
JOSHUA「昨日もそうだけど、今日も言葉になりません。ありがとうございます」
JUN「こうして夢のような場所を作ってくれてありがとうございます。これからも一生懸命頑張ります」
HOSHI「歌手としてこんなに大きな会場でできて光栄です。皆さんの最高で最後のアイドルになります」
WONWOO「日産スタジアムは今までで一番大きなステージで、『FOLLOW』コンサートの最後です。今日来てくださった皆さん、これまでの公演に足を運んでくださった皆さん、全世界でご覧になっている皆さん、本当にありがとうございます」
WOOZI「今日も一緒に楽しんでくださってありがとうございます。これからも皆さんのために音楽を作ります」
THE 8「今日幸せでしたか? こんなに大きな会場でコンサートができて幸せです。夢を叶えてくれて嬉しいです。ここまで一緒に歩んでくれてありがとう」
MINGYU「皆さんのおかげで今のSEVENTEENがいます。全部皆さんのおかげです。SEVENTEENは今からがスタートだと思います。これからも一緒にいてください」
DK「9歳を祝ってくれてありがとうございます。全世界のCARATに感謝です。今回9年ですが、90年、900年、9000年、90000年くらい一緒にいきたいです」
SEUNGKWAN「皆さんが僕たちをどんな理由で好きになってくれたかわからないけど、後悔されないよう頑張ります」
VERNON「昨日今日公演をしましたが、そう思えば思うほど現実味を失う気がします。これを可能にさせてくれたのはCARATのおかげです。9年もの間、愛してくれてありがとう」
DINO「これからも皆さんと一緒に、歴史に残るアーティストになりたいです。僕の存在理由はCARATです」
そして『Together』(Japanese ver.)、『Headliner』から、「アジュー! ナイス!」の声と共に盛り上がるテッパンナンバー『VERY NICE』へ。SEVENTEENの中でも特に楽しいこの曲でペンライトも7色にきらめき、メンバーも外周に飛びだし、ダンス・ダンス・ダンス! 最近のコンサートでは、終わったと思ったら「アジュー! ナイス!」を繰り返して、何度もサビを歌うのが定番になっているが、この日はスタジアムコンサートの、そして『FOLLOW』コンサートのオーラスだけあって、時間ギリギリまで「アジュー! ナイス!」がリピートされ、そのたびに13人が出てきて踊りまくるという最高にアツい一夜になった。
(P)&(C) PLEDIS Entertainment
Text_Mayuko Kumagai