K-POPの祭典「KCON JAPAN 2024」が今年も開催。今年は「M COUNTDOWN」のステージをZOZOマリンスタジアムに移し、さらには「KCON STAGE」、「CONNECTING STAGE」、「SHOW CASE」なども盛りだくさんで、過去最大規模となった。
5月11日(土)
「M COUNTDOWN」、11日のステージでは、今年デビューしたばかりのTWSが初登場。SEVENTEENの弟分として注目されている彼らは、さわやかなベースボールシャツの衣装がお似合い。デスクを使ったユニークな振り付けが‘印象的な『BFF』、さらに『plot twist』で元気一杯にアピール。TWSはこの後、SEVENTEENの『Adore U』のカバーステージも披露した。
サバイバル番組「BUILD UP」からデビューしたB.D.UはCIXのスンフン、ONE PACTのジェイ・チャン、M.O.N.Tのビッセオン、キム・ミンソの4人組。ボーカルグループなだけに、歌のうまさが際立つ『Hold Me』をしっとりと聴かせた。MCではこれから『B.D.U』というタイトルのアルバムをリリースすることを予告。
真っ赤に燃え上がる太陽をバックに、手を後ろで組んで雄々しくステージに登場したTHE NEW SIXは『FUEGO』と『MOVE』をパフォーマンス。リーダーのテフンが「今年もKCONでご挨拶でき、めっちゃうれしいです!」と喜びを表現すると、ジュニョクは「僕たちTHE NEW SIXのステージがみなさんの記憶の中にずっとずっと残ったらいいなと思います」と、途中カミカミながらも一生懸命、日本語でコメント。
ちょうど日が暮れる時間帯のパフォーマンスとなったBOYNEXTDOOR。『So let’s go see the stars』ではダンスを封印し、スタンドマイクで夏の気だるい雰囲気を表現したかと思えば、話題の最新曲『Earth, Wind & Fire』では一転して軽快かつパワフルなパフォーマンス。Sped Upのような超高速ラップにソンホの4段高音など、見どころたっぷりのステージを見せた。
P1Harmonyは今年、初の音楽番組1位を獲得した『Killin’ It』で華々しくスタート。炎が上がるステージで、彼らの持ち味であるラップ、ボーカル、ダンスとすべてにおいて高いレベルで均整の取れたパフォーマンスを見せると、ギターのリフと同じメロディを口ずさんで始まる『Doom Du Doom』で一気に会場を盛り上げる。
直前のMCでウナクから「顔の天才」と称されたチャ・ウヌは『STAY』で甘く切ない声を響かせた。MCでは「いろいろなアーティストの公演を観ながら、僕も早く舞台に立ちたいと思いました。みなさんと一緒に楽しみたくてなんとか我慢しました」と言って笑わせる一幕も。『Fu*king great time』ではシャツをたぐりよせ、腹筋がチラ見えするたびに会場からは大きな歓声が起きていた。
ZEROBASEONEは『SWEAT』はトランペットを鳴らすようなサウンドとたびたびステージに寝そべるダンスが印象的。疾走感のあるメロディに爽やかさと艷やかさを両立させたパフォーマンスで観客を魅了した。MCではマイクが上手く入らなくなってしまったマシューのためにジウンが自身のヘッドセットマイクを貸してあげるためにハグした状態になってしまうアクシデントも。その後は日本デビュー曲『ゆらゆら -運命の花-』も披露。
INIは『LEGIT』からスタート。韓国語バージョンにも関わらず言語の違いを感じさせないパフォーマンスでスタジアムをINI色に染め上げる。過去のオーディション当時の動画がバズった池﨑理人は「オットセイニキこと池﨑理人です」と自己紹介して笑いを誘った。続く『MORE』では熱く激しいステージで観客を圧倒した。
11日のKCON STAGEにはこの日の「M COUNTDOWN」に登場したKep1erやP1Harmonyだけでなく、ME:IやNCT WISH、n.SSignらも登場。P1Harmonyのステージには翌日の司会を務めるヨンファも現れ、一緒にCNBLUEの「I’m a Loner」を歌う一幕も。アーティストをより近くに感じられるステージにファンも大興奮だった。
5月12日(日)
12日目の「M COUNTDOWN」では、オープニングにJO1が登場。東方神起の『MIROTIC』のイントロが響くと、それだけで大歓声が。11人による迫力満点のダンスと河野純喜のハイトーンもきれいに決まり、この日のライブのスタートを華々しく飾った。JO1はこの日、新曲『Love seeker』と『Test Drive』も披露している。
6月19日にメジャーデビューすることが発表されたばかりのIS:SUEも、早くもKCONに登場。デビューシングル『1st IS:SUE』のリード曲『CONNECT』を披露し、デビューを心待ちにしていたファンを喜ばせた。IS:SUEは『KCON STAGE』にも登場。同じく4人組であるaespaの『Drama』をカバーした。
&TEAMはリリースしたばかりの『五月雨(Samidare)』の韓国バージョンでスタート。春の日の雨を思わせるこの曲でしっとりとした雰囲気を演出したかと思えば、英語と韓国語で構成された『Scar to Scar』で壮大なメロディとともに激しいパフォーマンスで場内を圧倒。&TEAMはこの後、『RE-Meeted Stage』でBTSの『Dynamite』も披露した。
オーディション番組「R U Next?(アユネク/アーユーネクスト)」から今年デビューしたILLITもKCONに初登場。米Billboardのチャート「グローバル200」にチャートインしたデビュー曲『Magnetic』と1st mini Album収録曲『Lucky Girl Syndrome』を披露した。ILLITはこの後、『RE-Meeted Stage』で再び登場。TWICEの『What is Love?』をカバーした。
ダンスパフォーマンスのイントロから始まったME:Iは輝く笑顔でデビュー曲『Click』の韓国語バージョンを披露。「みなさんの近くに行ってみたいと思います」という言葉でメンバーはフロートに乗り込み、『&ME』を歌いながらサインボールを投げ入れるファンサービスも。この後の『DREAM STAGE』ではオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」のシグナルソング『LEAP HIGH! ~明日へ、めいっぱい~』も披露。
NCT WISHもKCON初登場。グループ名を冠した『WISH』でさわやかにステージを飾ると、「6月には新しいアルバムも出るので期待してください」(リク)と、しっかりアピールも。最後は楽曲からNCTらしさを感じる『Hands up』で、かわいいだけじゃない実力と魅力を見せつけた。
客席に一番近いステージのヘリに立つイェチャンの超高速ラップから始まる『We Don’t Stop』で始まったxikersのステージは途中、ダンスブレイクもインサートされてボルテージは最高潮に。「みなさんの大きな声援のおかげで会場も熱く盛り上がっていますが、僕たちも駆け抜けましょう」というリーダー・ミンジェの言葉どおり、続く『Red Sun』ではATEEZの後輩らしく壮大なメロディと畳み掛けるラップで熱く激しいステージを見せた。
TEMPESTはライトを使ったイントロのダンスとサビの美しいハイトーンが印象的な『LIGHTHOUSE』から大歓声。MCでは「そういえばみなさんご存知ですか? 僕たちTEMPESTはみなさんにすっごく会いたかったということ!」というハンビンの言葉に観客も大喜び。「爆発するエナジーがかっこいい曲」という紹介で始まった日本デビュー曲『BANG!』では低音ラップと高速ラップに美メロとハイトーンが交差する、魅力いっぱいのステージを見せた。
体がいくつあっても足りないほど、あちこちで華々しいステージや楽しいイベントが開催されたK-POPの祭典KCON。早くも次の開催が待ち遠しい。
Text_Yunico Woo