LAPONEエンタテインメント所属アーティストによる夢の競演『LAPOSTA 2024』が去年に引き続き今年も開催。Kアリーナ横浜で1月20日、21日の2日に渡って開催された公演の初日をレポートします!
トップバッターは昨年末にNHK紅白歌合戦に2年連続出場し、11月には初のアジアツアーを成功させたJO1。トランペットの音色が鳴り響く『Trigger』で迫力満点のステージを見せ、『LAPOSTA 2024』のスタートを華々しく飾った。続いて登場したDXTEENは『First Flight』で高く飛んでいくような爽やかさを見せると、INIは『FANFARE』でまさにINIらしい華やかなパフォーマンスで会場中の視線を集中させる。
JO1
ひととおり3グループの顔見せが終わると、続いてはグループごとのステージに。まずはDXTEENがデビューシングル収録の『Unlimit』、寺尾香信の「LAPOSTA今日も全力で楽しむぞ!」というシャウトで始まった『Brand New Day』、そして1月31日にリリースする新曲『Snowin’』まで披露。どのステージもニコニコ笑顔多めのパフォーマンスがポップな曲調にマッチして、DXTEENならではの空気を作り上げた。
DXTEEN
INIはスタンド席により近いセンターステージに登場すると、『BOMBARDA』で会場の雰囲気を一気にINI色へと染め上げていく。『DROP』では弾けるリズムのメロディにインサートされた聴かせるサビ終わりの髙塚大夢、藤牧京介、許豊凡、尾崎匠海のボーカルラインによるリレー、さらに西洸人の「LAPOSTAまだまだ行けるのか!」というシャウトで会場の熱気は最高潮へ。その勢いのまま『SHADOW』がはじまると、会場は大歓喜の歓声で包まれた。『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』のコンセプトバトルのオリジナル曲だった『SHADOW』をINIの11人で披露するのはこれが初めて。息もつかせぬパフォーマンスで3曲のステージを駆け抜けた。
INI
『Move The Soul』で始まったJO1は、圧巻のパフォーマンスと落ち着いた余裕が感じられるステージに。花がほころびるような振り付けで始まる『Design』では匂いたつ色香を感じさせ、グループとしてより一層成熟した姿を見せつけた。さらに『KungChiKiTa』では花道を駆けてセンターステージいっぱいに広がると、4方向の観客に向き合いながらパフォーマンス。手を大きく振り下ろしながら客席を煽りまくる。JO1に続いては再びINIが登場。この後は3組がかわるがわるステージに登場し、スタートから18曲をノンストップでパフォーマンスした。
MCに入ると、まずは3組が自己紹介。準備があるメンバーが立ち去った後、ステージに残った5人が今回のLAPOSTAの見どころについて語ってくれた。大久保波瑠が「いつもは別々なので、LAPOSTAでしか観られないステージが観られますよね」と言うと、大平祥生も「待ちに待ったアレですよね」と意味深な笑顔を浮かべつつ、「今回もカバーあります!」とネタバレ。金城碧海は「今日もプロポリスしてます」という意味不明なトークを繰り広げたかと思いきや、池﨑理人いわく「これはめちゃくちゃいい伏線だと思います」だそうで、謎が謎を呼んだまま3グループのシャッフルユニットステージへ。
その前に、VCRではユニット企画のための会議の模様が流された。今回は「POPS」「HIP HOP」「DANCE」「ORIGINAL」の4つのジャンルが設けられ、他のメンバーにわからないように別室で1人ずつジャンルを選択するという、まるで『PRODUCE 101 JAPAN』で見たことがあるようなシーンが続く。誰がどんなジャンルを選んだのかは続くユニットステージで判明するという仕掛けだ。まずステージに登場したのは川尻蓮、西洸人、川西拓実。JO1でもINIでも見たことがないこの3人のパフォーマンスは、彼らがオリジナルで制作したという楽曲によるところが大きい。三者三様のラップスタイルもあいまって、スキルの高さを見せつけた。続いては最近ステージでの存在感を増している松田迅にはじまり、後藤威尊、田中笑太郎が畳み掛けるようにダンスをつなげていく。最後には田島将吾も合流し、4人でダイナミックなパフォーマンスを見せつけた。
「まだまだ盛り上がっていきましょう!」という許豊凡のシャウトで始まったステージは、One Directionの『What Makes You Beautiful』のカバー。白岩瑠姫と鶴房汐恩、尾崎匠海、 許豊凡、そして福田歩汰の5人が美しいハーモニーを重ねていく爽やかなステージに。豆原一成の歌いだしで始まったのは、SMAPの『オレンジ』。大平祥生、豆原一成、木村柾哉、藤牧京介、大久保波瑠の5人によるJ-POPの名曲カバーは、会場を包むオレンジの照明も相まって、心に染み入る瞬間だった。そんな空気を一変させたのは、シースルーのトップスの上から毛皮のコートを羽織り見事な腹筋を惜しみなく披露しながらまさかのゴリゴリのラップでステージに登場した與那城奨。金城碧海も黒いチェスターコートから胸筋をはだけさせながら、たった2人で会場を完全制圧。さらに佐野雄大と池﨑理人、谷口太一と平本健と、この日のために書き下ろしたオリジナルのラップで会場にリリックを叩き込む。シャッフルユニット最後のステージはVaundyの『怪獣の花唄』のカバー。河野純喜と髙塚大夢がギター、佐藤景瑚がドラム、木全翔也がベース、寺尾香信がキーボードというバンド編成による生演奏の実現に、会場も大盛り上がりだった。この後にはもうひとつのシャッフル企画も。DXTEENがINIの『SPECTRA』とJO1の『Dreaming Night』を、JO1がINIの『Password』を、INIがJO1の『MONSTAR』をカバーするという夢のステージが実現。同じ楽曲と振り付けでも、グループによって雰囲気がまるで変わるのが面白い。
ライブもいよいよ終盤へ。JO1はこの1月にリリースしたばかりの新曲『Your Key』と『WOW WAR TONIGHT 〜 時には起こせよムーヴメント (JO1 ver.)』を初披露。DXTEENは『Stars』を、INIは『Busterz』と初披露ステージが続く。さらには総勢28名による全グループの楽曲メドレーなど、大いに盛り上がって本編は終了。アンコールでは『LAPOSTA 2024』に先駆けて1月17日にリリースされた『LAPOSTA』テーマソング、「LOVE ALL STAR」を初披露。3グループのメンバーが合同で作詞に参加した意味深い曲で、『LAPOSTA 2024』を締めくくった。最後には会場をバックに全員集合した写真を記念にパチリ。退場するその瞬間まで笑顔が絶えないイベントだったが、全員がステージから捌けた直後にスクリーンには『NEW WORLD』という文字に続いて『LAPOSTA 2025』のロゴが映し出され、会場は騒然としたまま終演となった。早くも次の開催が待ち遠しい!
©LAPONE Entertainment
Text_Yunico Woo Composition_Noriko Hata