今の自分に満足している人は、この先は読まないでください。
夢を叶えたい、何者かになりたいと切実に思っている人だけ、読んでください!
実業家・住谷杏奈さんの生き方から学ぶ、不確かな時代をサバイブするためのヒントを紹介する連載。
前回、生まれ変わるためには人のせいにせず、自分を省みることが大切だというお話をしました。
>>>前回の記事:うまくいかないのは誰のせいでもない。あなた自身の行いのせいなのです。│住谷杏奈
人のせいにしないために必要なのが、「他人に期待しないこと」だという住谷さん。その真意とは?
マイナスから入れば、あとはプラスされるだけ
「人脈づくりなんてくそくらえ」のときにもお話ししましたが、私は家族以外の誰のことも信用しないスタンスで生きています。裏切られたときに落ち込むことを考えると、最初から誰のことも信用しないという生き方が、自分には合っていました。だから、人間関係に関してはかなりドライなほうだと思います。
つい、あの人はいい人そうとか、あの人は口が硬そうだから秘密ごとを守ってくれそうとか、あの人なら誰かが私の悪口を言っていても一緒になって相槌もうたずに注意してくれるだろう、あの人なら……と、勝手に過度な期待をしてしまうものですが、その期待通りにいかなかったら勝手に「裏切られた!」と思ってしまい、落胆は大きいものです。ただ、それも自分が勝手に「いい人」と思い込んだせいなのですが、それでもその人のせいにしてしまうのは、よくあることではないでしょうか。
人に依存しない生き方をしていると、うまくいかないことがあっても、他責にせず自然と自分が悪かったんだという考えになるものです。もちろん、信用していないということではありませんよ。ただ、他人に過度な期待をしないということです。最初から期待せずに人と接していれば、例え嫌なことがあっても、まぁ人なんてそんなもんだよねって、簡単に諦めがついて引きずらないし、逆に少しでもいいことをしてもらうと、思いがけないことなのでこの上ない喜びを味わえるし、幸福感も倍増します。はたから聞いていると寂しい人だなと感じるかもしれませんが、生まれてくるときも死ぬときも、物理的に結局は一人なのです。人に依存せずに自立し、たまに人と関わって彩りを与えてもらう、そういう考え方が私にとってはベストなのです。
自責の念があればこそ、関わる人は自分で選べる
私が人間関係の整理をスパッスパッとできるのは、自責の念があるからこそ。付き合う相手は自分で選べるし、自分で選んだ相手だからこそ、うまくいかなくなれば自ら距離をとることができます。陰口を言ったり、相手の幸せを素直に喜べなかったり、マウントを取ったりするような人とは付き合う必要がないし、嫌だなって一度でも感じた人とは、二度と会いません。自分が主人公の自分の人生、誰かに邪魔をされてはもったいないです。
人に期待し、裏切られてぐちぐちと愚痴を言う時間ももったいない。「ドリーム時給」を考えたら、かなりの損失です。だったら最初から期待せず、自分にだけ期待して動けばいい。関わる人は自分で選べるし、自分自身を裏切らないようにすればいいだけです。
嫌なことをされて、あの子にこんなことされた!ムカつく!って悪口を言っておきながら次も会っている人も、私には理解できません。もう縁を切る覚悟でその愚痴を話してくれているなら理解できますが、また仲良くなるなら悪口は言わない方がいいのになって。
真剣に相談に乗っている相手の時間も有限だということを考えてほしいです。