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2024/10/10 CULTURE

【ENHYPEN】3度目のワールドツアー『ENHYPEN WORLD TOUR ‘WALK THE LINE’』がスタート! 「ENGENEの皆さんと一緒に歩んでいく未来がとても楽しみです」

S Cawaii! 編集部

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ENHYPEN(エンハイプン)が3度目となるワールドツアー『ENHYPEN WORLD TOUR ‘WALK THE LINE’』を10月5・6日、韓国・京畿道高陽市高陽総合運動場主競技場でスタートさせた。日本では、東京ドームを経験しているが、韓国ではこの初スタジアム公演がこれまでの最大キャパの会場となる。2024年は、12都市、21回公演で全世界約24万人を動員した2度目のワールドツアーのアンコール公演『ENHYPEN WORLD TOUR ‘FATE PLUS’』を9月1日の宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで終わらせたばかり。わずか1ヶ月というインターバルで新たなツアーを仕上げてきた。

ツアータイトルの「WALK THE LINE」をJUNGWONは「世の中に一歩を踏み出した過去(1stワールドツアー「MANIFESTO」)のENHYPENと、ENGENE(ENHYPENのファンの総称)によって存在意義を気付かされた現在(2ndワールドツアー「FATE」)のENHYPEN、そして(3rdワールドツアー「WALK THE LINE」は)ENGENEと一緒に歩いていくENHYPENの成長物語の“未来”を意味している」と説明したように、セットリストはデビュー作『BORDER: DAY ONE』から最新アルバム『ROMANCE:UNTOLD』までの楽曲群から構成されており、このツアーでユニット曲など3曲が初パフォーマンスされた。JAKEが「ENGENEと一緒に歩いていく未来だけに、主人公はENGENEです」といったが、ENGENEの近くに行き、ENGENEと一緒に楽しむ趣向も多く、3時間を超える楽しい時間を過ごした。

本稿で伝える6日の公演では、直前まで降っていた雨も上がり、まだ明るい定刻17時にライブはスタート。吸血鬼がコンセプトの彼ららしく、真っ赤に染まった月を背に全身黒のPRADAのスーツを纏った7人が登場。「Brought The Heat Back」と「FEVER」で幕が開くと、そこから「Given-Taken」までバシッと揃った群舞でENHYPENらしさを存分にアピールした。

中盤にファンを驚かせたのは、ユニットコーナーだ。JAY、JAKE、SUNGHOONの“02年生まれユニット”は、廃墟のようなセットでミディアムスローのセクシーな「Lucifer」を披露すると、NI-KI、SUNOO、JUNGWON、HEESEUNGはロックのグルーヴ溢れる「Teeth」でカッコよさを爆発させた。『DARK MOON SPECIAL ALBUM <MEMORABILIA>』に収録されたこれらの初ユニット曲は、このライブが初パフォーマンスの場となった。

ユニットコーナーが終わると、徐々に夜のとばりがおり始め、自然の演出が手を貸した「Blessed-Cursed」のオープニングには、JAYがエレキギターをかきならしながら登場。ロックサウンドが支配するこの曲を各人のボーカル力で沸かせると、「Bite Me」までダイナミックなダンスパフォーマンスで圧倒した。

メンバー全員が作詞に参加し、HEESEUNGがプロデュースを手掛けた初のファンソング「Highway 1009」からはムードが一変。カジュアルな衣装で登場し、センターステージの先に伸びる花道を使ってよりENGENEの近くで歌を届け、ENGENEも一緒に歌い曲を一層輝かせると、JUNGWONが「ENGENEの声が『Highway 1009』を完成させる」とその歌声を絶賛。トークパートでは、Official Light Stickを使って「Lucifer」支持=紫チームと「Teeth」支持=赤チームに別れて大声対決をするなどファンと一緒に楽しんだ。「Your Eyes Only」ではサビで同じハンドサインをしようと胸の前でハートマークを作ることを決めたが、ダンスのお手本を見せる本人たちがグダグダで笑いを沸き起こす場面も。和やかな雰囲気で「Orange Flower (You Complete Me)」を四方に張り巡らされた花道でゆっくり歩きながら歌うと、「Scream」はマイクスタンドを前にバックステージに横一列に整列。「Tamed-Dashed」ではセンターステージでの揃ったダンスを披露すると、「Go Big or Go Home」までをフィールド内のセンターステージや花道を動き回ったが、かなり低い位置にある花道と客席との近さは、ファンとの一体感を高めるのに十分なものだった。

後半のスタートを告げる「Hundred Broken Hearts」では、大きなスクリーンが開いてグレーのスーツを着た7人が歩いてメインステージへ。真鍮のバラの花がしつらえられたマイクスタンドを前にバラードを歌うと、「Still Monster」と初生パフォーマンスとなった「Moonstruck」の見事な群舞で“パフォーマンス職人”としての実力を証明した。

JAYは、「『WALK THE LINE』を準備しながら、どうしたらENGENEに喜んでもらえるか、どうすればENHYPENらしさが作れるか工夫しましたが、これまでいろいろな都市をまわりながらファンの皆さんと一緒に蓄積したノウハウを盛り込みました。『WALK THE LINE』を一緒にスタートしてくださってありがとうございます。もっと成長した姿で戻ります。待っていてください」と語り、最後に頭の上で「サランヘヨ、ENGENE」と大きなハートを作った。

SUNOOは、「楽しかった?」と問いかけると、「あっと言う間でした。『FATE PLUS』が終わってすぐのコンサートでしたが、こんなに大きな会場でENGENEと一緒にステージができて幸せでした。満足できるステージでした。これからも頑張りますので、最後までお付き合いください。……ちょっとうるっときますね(笑)。頑張ってきます」と笑顔を見せた。

JUNGWONは「初日の『Teeth』でマイクが壊れて、返金したいくらい申し訳ない」と謝ると、「1ヶ月間、ツアーを準備しながら練習室で暮らしました。ENGENEに恥ずかしくないように、頑張って準備しました。ENGENEにもらった手紙に『ENHYPENが好きな理由を探さなくていいアイドルでよかった』と書いてあり、一人で部屋で読んで、感動しました」と言うと、ほかのメンバーから「泣いた?」とツッコミが入る。「好きにさせる理由をENGENEの皆さんが作ってくれたので、ありがたかったです。デビュー4年ですが、これからも違う姿をお見せします。もっと頑張ります。成長して戻ります」と言って、胸の前でハートを作った。

SUNGHOONは、「1ヶ月間、本当に頑張って準備しました。1週間前は『できるかな?』という気持ちだったけれど、全員が頑張ってコンサートができました。このように大きな会場で単独ライブをするのは、韓国では初めて。初日は緊張したけれど、今日は楽しみながらできました。僕たちはこれからいろいろな都市を回って、楽しくやってきます」と話している途中で「正規リパッケージアルバムももうすぐ出ます。……言っちゃった」と特大のスポをぶち込むと、「また戻ってきますので楽しみにしていてください」と言って手を振った。

JAKEは「コンサート3日前から体調を崩していました」と謝ると、JUNGWONが「誰にも気付かれなかったと思いますよ」とフォロー。そして「今日はENGENEの皆さんと楽しくできてよかったです。ENHYPEN7人は欲張りです。2025年はもっとたくさん成長できる、高く飛び上がる1年にしたいです。楽しみにしていてください」と来年の抱負を語った。

HEESEUNGは、会場を見渡し「キラキラしてきれいですね」と言うと、「4年前はこんなに多くのENGENEの前でステージに立つなんて想像もできなかったので、不思議です。ありがとうと言いたいです。でも、不思議だけではダメ。4年目は、赤ちゃんではありません(笑)。ENGENEから見ると赤ちゃんかもしれませんが、大人の一人として、もっとカッコよく、感動をあげたい。でも、それができなくて混乱します。気を引き締めるべきタイミングでもあり、成長の途中でもあります。これからも皆さんに良い経験を与えられるように努力するENHYPENになります」と決意を伝えると、「僕も人間なので、辛い時期があることも。でもメンバーは優しいし、温かいので、助け合いながらやっていたら、できないこともできるようになりました。それが感動です。足りない僕だけれど、一緒に助け合った時間、互いに頑張ってきた時期があったので、コンサートが成功したのだと思います。これからも頑張ります」とメンバーとの絆を見せた。

NI-KIは、「皆さんが短い髪を気に入ってくださったので、ツーブロックに戻りました」と言って笑いを誘う。そして「僕は少し残念。何だと思います?」とメンバーに問いかけ、「セットリストに『FETA』がないことだろ!」と即答されると、「個人的に、『FETA』ツアーから抜けていません」と前ツアーを引きずっていることを告白。「ここからまた、スタートです。海外ツアーも頑張りますので、ずっとENGENEでいてくださいね。この風景がきれいで、忘れられない思い出になりました。今回のツアーは時間がなくて、自分が不安で心配することもあったけれど、ENGENEが熱い応援をしてくださってミスすることなく、自信をもってステージができました。大きな愛情を送ってくれて、ありがとうございます」と伝えると、「2階の皆さんには、次回良い席が取れるように祈念します(笑)。成長した姿で戻ります。海外ツアーに行ってきます!」とユーモアを交えてワールドツアーのスタートを告げた。

最後は、「雨が上がった、さすが晴れ男、ENHYPEN!」と全員で喜ぶと、JUNGWONが「ENHYPENの将来にはいつもENGENEの皆さんがいます。今回のツアーでENGENEの皆さんと一緒に歩んでいく未来がとても楽しみです」と言って照れると、小指を立てて会場のENGENEと「約束!」と指切りを交わし、「ENGENEと歩む道がいくら険しくても、僕たちがその道さえ花畑のようにします。信じて!」と伝えた。

そのJUNGWONの言葉のように、ステージには赤を基調としたバラの花園が登場。ロマンチックなムードの中で白のグランドピアノを弾くHEESEUNGがENGENEの視線を惹きつけると、本編最後のパートとなる「XO (Only If You Say Yes)」がスタート。ENGENEの大きなファンコールで一体感が高まると、「最後の曲です。座ってるつもり?」とJUNGWONが客席を煽る中始まった「Paranormal」では再び花道を走り回り、ラストは野外ならではの大きな花火で締めくくられた。

アンコールにはアニメ化される『DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-』のキャラクターが登場し、ファンソング「Highway 1009」を歌うファンイベントを先導。巨大LEDに映るピンク色の月の映像も『DARK MOON』の世界を彷彿させる。ステージ下にいるメンバーたちが生カメラに映し出されると、「辛くて疲れたときに僕たちの原動力は誰?」(SUNOO)、「それはENGENEでしょ」(JAKE)、「いつでも愛で僕たちを抱きしめてくれたENGENE」(NI-KI)、「これからは僕たちが抱きしめてあげたい」(SUNGHOON)、「ENGENEがどこにいても走っていくから」(JAY)、「2日間そばにいてくれてありがとう」(HEESEUNG)、「これから一生一緒にいようね、約束!」(JUNGWON)と一人ずつ順番にスローガンをかざしながらメインステージへ。初日とは異なる「Future Perfect (Pass the MIC)」からアンコールに突入し、「Highway 1009」、「Go Big or Go Home」、「Karma」をファンの近くで熱唱。夜空に打ち上げられた花火に彩られてスタジアム2日目の公演を終えた。

 

メンバーたちも言っていたように、前回ツアーからわずか1ヶ月で再びワールドツアーをスタートさせたENHYPEN。『DARK MOON』をイメージさせる美しい映像世界と、新曲、新演出、そしてスタジアムならではの花火と、ワールドツアーの旅立ちにふさわしい豪華な公演に。11月9日・10日の埼玉・ベルーナドームからから始まる彼らにとっての最大規模のツアーとなる日本ドームツアー『ENHYPEN WORLD TOUR ‘WALK THE LINE’ IN JAPAN』への期待を高めてくれた。

Photograph_(P)&(C) BELIFT LAB Inc.  Text_Yukari Sakamoto



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