日本でも人気急上昇中のBOYNEXTDOORが、9月9日に3rd EP『19.99』をリリース。発売当日、韓国・ソウルのブルースクエアマスターカードで「BOYNEXTDOOR 3rd EP『19.99』発売記念メディアショーケース」を開催した。
9月2日に先行公開された『Dangerous』はYouTube動画再生回数1100万回を突破。6日にはアルバム予約枚数が81万枚に達するなど、発売前から熱視線を浴びていた今作。その注目度を証明するように、現場には多くのメディアが集まった。
イベントは個人フォトタイムからスタート。小走りでステージ中央に登場したTAESANは、クールな表情で両掌を合わせるポーズ。
TAESAN
ファンから「チーズ猫」のニックネームで愛されるSUNGHOはVサインで愛嬌を見せた。
SUNGHO
リーダーのJAEHYUNは、シックな面持ちでポージング。
JAEHYUN
美しいルックスから「イハン王子」の名を持つLEEHANのピンクシルバーヘアも新鮮だ。
LEEHAN
RIWOOはロックな衣装でポーズを決める。
RIWOO
WOONHAKはニコニコ笑顔で末っ子らしいかわいさをアピールした。
WOONHAK
ソロ撮影では少々緊張気味に見えた6人も、集合撮影では笑顔も出てきて、全員でピースをしたり、指ハートをしたり。リラックスした様子でカメラマンのオファーに応えていた。
「みなさんこんにちは。BOYNEXTDOORです」と挨拶をし、それぞれ簡単に自己紹介すると『19.99』のトレーラーフィルムが上映された。そして、本邦初披露となるリードトラック『Nice Guy』のパフォーマンスへ。聴いているだけで自然と体が動き出すような軽快なナンバーが心地いい。持ち味である遊び心あふれる振り付けも健在で、最後はTAESANが「good night baby」と囁きフィニッシュした。
パフォーマンスを終えると、『19.99』のセールスポイントを紹介。19.99とは、20歳直前の時期を指し、収録曲には、少年と大人の狭間に感じる悩みや葛藤、ストーリーが盛り込まれているという。5ヶ月ぶりのカムバックについてはSUNGHOが「日本デビュー活動と『HOW』の活動中に音楽制作をしたので大変でした」と苦労を吐露。JAEHYUNとTAESAN、WOONHAKがほとんどの収録曲の作詞作曲のクレジットに名を連ねていることから、「メンバーの参加度が歴代級に高い作品となりました」と胸を張った。WOONHAKは今年数え年で19歳。「今年に入って、もうすぐ20歳になるということは「分別のある人にならなければいけないのだ」という思いがして、少し怖くなりました。その思いをプロデューサーやメンバーに話をして、僕と同世代の人が感じる悩みやストーリーをアルバムに盛り込むことにしました」と語った。
リード曲『Nice Guy』については、RIWOOが「カッコつけたい19.99歳の根拠のある自信を描いた曲。初めて聴いたとき耳に残る曲だと思いました。心地のいいサウンドで、観て、聴く楽しみがあります。後半では一緒に歌える場所があるのもポイントだと思います。BOYNEXTDOORを知らない方でも、聴けばすぐにプレイリストに追加したくなるような魅力的な曲に仕上がりました」と自信をのぞかせた。作詞に関わったTAESANは、「LEEHANさんのパートに”もうつまらなくて”という歌詞があります。”イハン王子”と呼ばれる彼を映画の主人公だと思って書きました」と貴重なエピソードを明かしてくれた。 WOONHAKとLEEHANは、MVに言及。「マンションの床を突き破って落ちるシーンは、ワイヤーをつけて撮影をしました。まるで映画のアベンジャーズの一員になったような気持ちがしましたね」(WOONHAK)、「僕は自由に演じてと言われたので、鏡の前でカッコつけたり、ウインクしたり楽しく撮影しました。監督から褒められましたよ」(LEEHAN)と自慢げに語った。
JAEHYUNは、『Dangerous』について説明。「僕たちは常に生活に溶け込む音楽を届けたいと思っています。『Dangerous』は、僕の経験を盛り込んだ曲です。母に聴かせたら、「JAEHYUNのことのようね」と言っていました。例えば、「今どこ?」と親に聞かれて「10分後に帰る」という歌詞は、僕だけでなく、たくさんの方が経験したことがあると思います」と笑った。
『Nice Guy』のMV上映の後は、2日に先行公開された『Dangerous』のパフォーマンスを披露。BOYNEXTDOOR流のヒップホップとは何かを見せてくれるような、明るくエネルギッシュなヒップサウンドが楽しい1曲。MCも「子供たちが親に内緒で外出して、踊って遊ぶ姿をそばで見ているようだ」と感想を述べていた。
『19.99』のハイライトメドレー映像の後は、ショーケースもいよいよ終盤へ。ステージにテーブルと椅子が準備され、集まった報道陣との質疑応答の時間が設けられた。
「今回の活動でどんなニックネームを得たいか」という質問には、TAESANが「信頼を持って観られるBOYNETDOOR」と回答。WOONHAKは「“国民的アイドル”と呼ばれたい。がんばります」と意気込みを語った。
総括プロデューサーZICOからどんなアドバイスがあったのかと尋ねられた際は、「ZICOさんは僕たちの活動に関心を持ってくださっていて、どんな活動をしているのか全部知っています。仕事現場などにもよく来てフィードバックしてくださります」とSUNGHO。Block BのリーダーだったZICOと同じリーダーという立場のJAEHYUNは、「先輩リーダーとして、どうやってメンバーを引っ張っていけばいいのか、たくさんのアドバイスをいただいています」と感謝を述べた。
アルバム収録曲の制作過程についての質問には、マル秘エピソードが飛び出した。
JAEHYUNは、「20歳になる直前の複雑な感情を盛り込んだ”19歳の成長痛”のようなアルバムです。中でも『20歳』は、真心をこめて作りたいと思い、子供の頃に通った学校や遊んだ公園に行って、その頃何を思っていたのか想像してみたりしながら歌詞を書きました」と打ち明けると、TAESANは「『Call Me』は疲れている人を慰める曲です。歌詞を考える時、父に電話をしました。疲れていたり辛かったりしたわけではないのですが、慰めの言葉ってどんなものなんだろうと思って。その後、慰めの言葉がたくさん書かれた長い手紙が送られてきたんです。それを読んで“こんな言葉だと嬉しいんだ”と知り、歌詞に落とし込みました」と振り返った。
最後はJAEHYUNが、「今日から僕たちの『19.99』の活動が始まります。僕たちが心を込めて作ったアルバムです。僕たちならではの個性あふれるステージを披露していくので、暖かく見守ってください」と挨拶。「以上、BOYNEXTDOORでした! ありがとうございました!」と全員で90度のお辞儀をして、1時間のショーケースの幕を閉じた。
(P)&(C) KOZ Entertainment.
Text_Mieko Sakai