2015年にデビューし、今年はデビュー10年目の節目を迎えるSEVENTEENが、過去~現在~未来を繋ぐ集大成SEVENTEEN BEST ALBUM「17 IS RIGHT HERE」を4月29日にリリース。同日に開かれたグローバル記者懇親会の様子をレポートする。
前作の11th Mini Album『SEVENTEENTH HEAVEN』は発売後1週間でアルバム初動セールス500万枚を突破。初動で500万枚を超えた最初のアーティストという偉業を成し遂げたSEVENTEEN。さらに2023年は韓国でアルバム累計セールスが1600万枚を超える大記録も打ち立て、今や押しも押されぬK-POPの覇者となった彼らの歴史と未来を感じさせる、満を持してのベストアルバムだ。
懇親会は13人のソロ撮影からスタート。前日はソウルでコンサートだったSEVENTEENだが、それぞれが個性的なハートマークのポーズをするなど和やかなムードで、全員集合の撮影ではタイトルナンバー『MAESTRO』に合わせて、指揮を執るようなポーズも。『MAESTRO』は“終わりのない僕たちの世界をリードしていく”というSEVENTEENの新たな誓いが込められたダンスナンバー。懇親会では壮大な世界観が描かれたVもいち早く公開された。
――まずは6か月ぶりとなったアルバムリリースの感想をお願いします。
S.COUPS「アルバムを出すということはドキドキしてときめきがあります。このアルバムを通して幸せを感じてほしいですし、僕たちも新たな気持ちで前に進んでいきたいと思います」
――どんなアルバムになっていますか?
MINGYU「このベストアルバムにはデビューから今までの全てのSEVENTEENを盛り込みました。これからのSEVENTEENの新たな始まりを知らせるアルバムになります」
DINO「このアルバムには僕たちの多彩な魅力を入れようとしました。完全体のSEVENTEENとしての新曲『MAESTRO』に加え、HIPHOPチームの『LALALI』や、パフォーマンスチームの『Spell』、ボーカルチームの『Cheers to youth』という新曲も盛り込まれています。歴代のタイトルナンバー33曲が収録されています」
――新曲が4曲入っていますね。
JEONGHAN「単純にこれまでの曲をコレクションするのではなく、今の僕たちの覚悟、CARATと成し遂げて行きたい未来のビジョンを入れようと思いました」
――タイトルナンバー『MAESTRO』を作詞作曲したWOOZIさん、どんな曲か教えてください。
WOOZI「タイトルナンバーは“指揮者”という意味で、ひとつの分野で誰にも認められている人です。たくさんの個性を持った僕たちが集まって、その流れを主導したいという目標を盛り込みました。この楽曲には、聞き慣れたサウンドがたくさんあるはずです。デビュー曲から『Super』まで7曲のソース(『Adore U』『VERY NICE』『Oh My!』『Fear』『Rock with you』『CHEERS』『Super』)を少しずつ入れて新しい曲にしています」
S.COUPS「『MAESTRO』を聴いたとき、新しい挑戦をすることをファンの皆さんがどう感じるかが怖かったのすが、WOOZIさんが作ったから皆さんも気に入ってくれるだろうし、新しいジャンルに挑戦するWOOZIのことが本当にありがたいです」
JOSHUA「僕はこの楽曲、本当に気に入っています! パフォーマンスもカッコよさそうだと思いました」
HOSHI「『MAESTRO』という言葉が印象深かったです。ポイントのダンスもカッコいいと思いましたし、多様な構成でパフォーマンスができると思ってドキドキしました」
――MVについても教えてください。
SEUNGKWAN「『MAESTRO』のMVは全てのことをAIや新技術で作り上げられる世界を背景にしています。そんな中で真の創作が何であるかを表現しようとしました。MVにはいろいろな象徴が込められているので、さまざまな解釈を聞かせてほしいです」
――ユニット曲についても教えてください。
WONWOO「ユニット曲も完成度が高いです」
VERNON「それぞれのMVも楽しい曲です。『LALALI』は軽快で楽しい曲で、MVでも楽しさを表現しようと思いました」
HOSHI「パフォーマンスチームは『Spell』という曲で、幻想的で柔らかいムードの曲です。セクシーな魅力で美しく表現しています。MVも本当に美しいです」
DK「『Cheers to youth』は、ボーカルチームの個性に合わせて、青春を表現したドラマのようなMVを作りました」
——コンサートを通じてファンの方にもお会いできましたよね。
JUN「先月は仁川で、先週末はソウルでコンサートをしました。(ソウルでは)CARATの皆さんにサプライズするため、今回の新曲4曲を公開しました。ファンの皆さんの声援で僕たちもとても元気が出ました」
HOSHI「“ベスト”アルバムだからベストを尽くしていきたいと思います!」
THE 8「仁川とソウルでコンサートをした後は、日本でコンサートが続きます。5月18日、19日は大阪のヤンマースタジアム長居で、5月25日、26日は日産スタジアムでCARATの皆さんにお会いできます」
――今年のこれからの活動も教えてください。
MINGYU「今年はこのベストアルバムの他にまだアルバムが出る予定です。今回の『‘FOLLOW’ AGAIN』ツアーが終わったら、また新しいコンサートが予定されています。CARAT LANDもあります。今年は意義深い数多くのスケジュールがあるので、CARATの皆さんが喜んでくれると思います」
JOSHUA「秋には新しいツアーがあり、アメリカのCARATにも会いに行く予定です」
WONWOO「海外の音楽フェスにも出ます。(イギリスの)グラストンベリーと(ドイツの)ロラパルーザ・ベルリン(ヘッドライナー)にも出ます」
――今年の新しい抱負の方向性について教えてください。
S.COUPS「この9年間、メンバーたちと道のりについて話し合い、10年目にもなったにも関わらず、まだ新しい目標をメンバーと話し合っています。大変なこともありましたが、ベストアルバムリリースを皮切りに前に進んでいきたいです」
HOSHI「多くの後輩の皆さんが、僕たちが進んでいく姿を見てポジティブなマインドを持てるような活動をしていきたいです」
――ツアーの規模も大きくなっていますが、今までで一番大きい挑戦は?
S.COUPS「僕たち13人で活動を始めたことそのものが一番大きい挑戦だと思いますね。それにWOOZIさんが曲を作る自主制作アイドルというのも挑戦ですし、休むことなく、今まで活動を続けたのも挑戦です」
MINGYU「ツアーのスケジュールは、いつもメンバーと日程を話していて、時間が許す限り、たくさんの地域でたくさんのCARATと会いたいと思っています。最大限、遠いところにも行きたいです」
――『MAESTRO』で指揮棒の振付がありますが、指揮棒はみんなで使っていますか?
HOSHI「ひとつの指揮棒を使ってメンバーに渡していくという演出でした」
――これまでの活動で思い出に残っているべストシーンや大変だった瞬間は?
S.COUPS「ベストは『MAMA』で大賞を受賞したとき。18年、19年頃にメンバーと自分たちが大賞を受賞することはあるのだろうか、歌手を辞めるまでに1度でも受賞できるだろうかと話し合ったことがありました。でも受賞してその悩みを克服できたと思います」
HOSHI「記憶に残っているのはスタジアムコンサートをしたとき。アイドル人生頑張ってきたなと感動しました。大変だったのはコロナ禍のとき。オンラインでしかCARATに会えず、コンサートもオンラインでしかできなかったらどうしようと思っていました。直接皆さんの声が聞けなかったことは大変でしたね」
――13人での活動を10年維持するのは大変だと思います。チームワークの秘訣を教えてください。
S.COUPS「何より会話をすることが重要だと思うから僕たちは定期的に集まっています。会話が足りなかったときもあって、その時期は大変だったのでコミュニケーションを取るようにしています。このメンバーはこう成長したとか、メンバーを理解できるようになりました」
HOSHI「こんなに仲がいいメンバーに会えたのが嬉しい。一生の友達に会えたと思います」
SEUNGKWAN「会話もいい内容ばかりじゃなくて不満を吐き出したり、ケンカすることもあるからこそ、今は笑いながら話せていて、僕たちの仲をより深く繋げてくれたと思います。13人もいるので誰と一緒になっても仲がいいんです。10年前のことで揉めることもありますけど(笑)、チームワークはいいですよ」
HOSHI「小さいときから一緒に生活していたおかげで、一緒にいるとまるで高校生みたいです(笑)」
S.COUPS「親しい友達と一緒にいる気がしますね。もちろん仕事なんですけど、友達みたいな関係でもあると思う。それがチームワークの秘訣ですね」
――CARATはどんな存在ですか?
DINO「CARATは僕たちにとって欠かせない存在。僕たちがいろんなところでステージに立つとき、歌うとき、いつもアツい声援を送ってくれます。僕たちの存在証明です」
WONWOO「戦場で背中を預け合う、助け合う存在です。そのぶん信頼しています」
S.COUPS
JEONGHAN
JOSHUA
JUN
HOSHI
WONWOO
WOOZI
THE 8
MINGYU
DK
SEUNGKWAN
VERNON
DINO
最後はひとりずつ、今回の活動について一言挨拶して懇親会は終了。「メンバーたちがみんな元気に活動していきたいし、CARATの皆さんにもいつも元気でいようと言いたいです」(JUN)、「『MAESTRO』のステージでベストを尽くしたい」(DINO)、「みんなケガをせず活動したいです」(THE 8)、「皆さんからたくさんの愛をもらったので一生懸命活動したいです」(VERNON)、「CARATの皆さんに誇らしいSEVENTEENになれるよう今回も頑張りたいです」(WOOZI)、「幸せになるよう頑張っていいエネルギーを贈りたい」(JOSHUA)、「CARATの皆さんが力になっています」(DK)など、思い思いの言葉をCARATに贈った。
(P)&(C) PLEDIS Entertainment
Text_Mayuko Kumagai Composition_Noriko Hata