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2023/7/19 CULTURE

今すぐ飛び込む勇気、ありますか?│住谷杏奈

S Cawaii! 編集部

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住谷杏奈さん

取材・構成/岩淵美樹、撮影/楠本隆貴(WILL CREATIVE)、ヘアメイク/山口理沙(+nine)



今の自分に満足している人は、この先は読まないでください。
夢を叶えたい、何者かになりたいと切実に思っている人だけ、読んでください!

実業家・住谷杏奈さんの生き方から学ぶ、不確かな時代をサバイブするためのヒントを紹介する連載。
>>>前回の記事:「損して得をとれ」の精神が大切。恥をかくことで自由になれるのです。
過去にとらわれず、人生のリセットを続けてきた住谷さん。その行動力が、彼女の武器のひとつ。「即行動」の大切さを教えてもらいました。


きっかけを待っているだけではチャンスはつかめない 

 夢や理想が具体的ではなく、「とりあえずお金持ちになりたい」とか「タワーマンションの最上階に住んで高級車を乗り回したい」とか「有名社長になってチヤホヤされたい」とか、それだけの人ほど、己の行動が伴っていない気がします。
「〇〇をしたい」と言いながらも、「今はまだそのときじゃない」「この仕事が落ち着いてから」「もう少しお金がたまってから」と、何かと理由をつけて、夢に向かっての即行動ができない人が多い気がします。

 これって、仕事だけじゃなくて、結婚でもよくある話です。特に男性は、「経済的に安定してから」「昇進してから」「転勤があるかもしれないから今はちょっと」と、なにかと理由をつくって先延ばしにしている人の話をよく聞きます。結婚する意思はあるのに、なぜか自分の中で勝手な目標をつくり、それを掲げている。単にまだ結婚という世界に踏み込む勇気がないだけかもしれませんし、もっといい人が現れるかもと思っているのかもしれません。理由は人それぞれですが、それって全部言い訳ですよね。
 いつまでも相手が待ってくれるという変な自信があるのかもしれませんが、「いつか……」と先延ばしにしていると、ある日突然、別れを切り出される可能性もあります。特に女性は、物事を冷静に見ています。このタイミングで結婚がない相手ならもういいやって次に進む決心をするかも。けど、子どもができたら、たいていはそれがきっかけとなって籍を入れることになる。それはそれでとても幸せなきっかけですが、きっかけができる前に愛情というきっかけで決意してほしいのが女性のホンネです。

 話は逸れましたが、ビジネスにおいても、その“きっかけ”を待ち続けてしまっている人がいるんですよね。きっかけを待っている間にチャンスを逃してしまうなんてもったいない。
 若いころは時間を持て余して、まだまだ大丈夫と思いがちだけれど、どんなことにも期限というのがあります。私は、初回の記事から、ずっと「人生、何度でも生まれ変われる」と言ってきましたが、旬を逃してしまうと、うまくいくはずだったことでも失敗してしまう可能性が上がってしまいます。残りの人生の中で、“今日が一番若い日”なんです。思い立ったが吉日。もっと早くに気づくべきだった!と後悔する日が来ないように、私は今を生きています。

 過去に無名だった私がいきなりブログで実績を残せたのも、ブログを始めたタイミングが早かったからだし、私がタレントプロデュースのはしりと言われているのも、まだどんなタレントさんもやっていないときに商品のプロデュースを始めたからというのが大きいです。実力だけではなく、タイミングの早さも勝敗を分ける重要な要素の1つなのです。あの時代にすぐに決断せずに、勉強してお金を貯めて、自信がついたら始めようという考えだったら、今の私はないと思います。
 例えば……今、イチからユーチューバーになろうと思っている人は、相当がんばらないと難しいですよね(笑)。それは誰もがわかることだと思いますが、私が今言っていることは、まさにそういうことなのです。誰もやっていない、これからどうなるかわからないことに素早くチャレンジし、早くモノにした人には、チャンスをつかみ取る権利が与えられるのです。

 マーケティングにおいて、新しいサービスや商品をリリースするときに、市場に普及していく流れを分析した「イノベーター理論」というものがあります。消費者を「イノベーター(革新者)・アーリーアダプター(初期採用者)・アーリーマジョリティ(前期追随者)・レイトマジョリティ(後期追随者)・ラガード(遅滞者)」と5つのタイプに分類しています。ビジネスにおいての私のポジションは、常にアーリーアダプターでいないといけないと思っています。常にアンテナをはり、新しい情報を収集し、そこにメリットや価値があるかを判断してから取り入れる人です。
 もちろんイノベーターは素晴らしいのですが、それは一部の特殊な人たちだし、市場的にもちょっと早すぎちゃうかもしれません。トレンドには敏感だけれど、慎重派なアーリーマジョリティの人たちに向けて発信するアーリーアダプターでいよう、とずっと思いながらビジネスをしています。



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