何年先もキレイな肌でいるためには、正しいお手入れの積み重ねがとっても大事。でも今は、一見肌によさそうでも皮膚科学的には「やってはいけない」美容法がインターネットやSNS上にあふれている時代。情報に惑わされないで正しいお手入れの知識を身につけて、キレイの偏差値をアップしよ♪
お話を聞いたのは…
銀座ケイスキンクリニック
院長 慶田朋子先生
医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定専門医。2011年銀座ケイスキンクリニックを開設。最新の美容機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ『切らないハッピーリバースエイジング』でメスを使わずキレイをサポート。20代のニキビ治療や脱毛、30代のシワやたるみの予防美容、40代以降のアンチエイジングまで、親子3世代で通いたいクリニック。
冬はNO日焼け止め
→実はコレ間違いです!
正しいスキンケアを始めないと30代・40代で差が出ます
スキンケアの基本は「洗う、湿す、守る(光対策)」の3ステップを毎日きちんと行うこと。でも最近は多種多様なスキンケアアイテムが発売されていて、どれを選べばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。さらに、インターネット上では、皮膚科学的に間違ったお手入れや無意味な美容習慣が話題となっているのもよく目にします。やみくもに根拠のないクチコミ美容をとり入れるのはリスキー。肌によかれと思って忙しい中時間や費用を捻出していそしむ美容法がかえって肌に悪影響を及ぼすなんて、これほどもったいないことはありません。年をとってから後悔してもリカバリーするには時間も費用もかかるもの。今の内から正しいケアを継続することで10年先に結果が出ます。ぜひスキンケアを見直してみて。
\先生、なんでいけないの?/
冬はNO日焼け止め
→あらゆるものから365日肌を守って!
日差しの弱い冬は、日焼け止めなしでも大丈夫!なんて油断してたらNG!! 老化現象の原因は80%が光老化なのだそう。
「日焼け止めは、洗顔・保湿に並んで欠かせないスキンケアのひとつ。肌が赤くなっていないから大丈夫と考えてしまいがちですが、紫外線を受けた肌の老化は確実に進んでいます。朝、コーディネートが決まったら、服を着る前に露出する部分すべてに日焼け止めを塗るくらいのケアが必要です。また、日焼け止めはこまめに塗り直しましょう」(慶田先生生)
光老化の原因は紫外線だけではないそう。紫外線よりも波長が長く肌の奥まで届きダメージを与える近赤外線、スマホやPCの画面から出るブルーライトなどにも注意が必要。365日、あらゆるものから肌を守ることが美肌への一歩。
念のためおさらい
PAとは
プロテクショングレイド オブ UV-Aの略。その名の通りUV-A(紫外線A波=肌を黒くする)を防ぐ効果指数を表す。4段階の「+」マークで表示され、数が多いほど防御効果が高い。
SPFとは
サンプロテクションファクターの略で、UVB(紫外線B波=肌を赤くする)を防ぐ効果指数のこと。1〜50+は、何も塗らない場合に比べて炎症をどれぐらい防止できるかを表す。