グローバルボーイズグループINIが7TH SINGLE『THE VIEW』を10月30日にリリース。それを記念し、発売当日に『INI 7TH SINGLE “THE VIEW” PREMIUM SHOWCASE』が東京都内で開催された。約1時間のイベントではタイトル曲『WMDA (Where My Drums At)』を含む3曲を披露。メンバーの仲の良さが垣間見られるゲーム企画でもファンを楽しませたほか、イベント当日に誕生日を迎えた松田迅のサプライズお祝いもあり、笑顔にあふれる時間となった。
開演時間になると暗闇の中、メンバーがステージに現れ、仰向けになった田島将吾を中心にシンメトリーな隊形でスタンバイ。1曲目の『WMDA (Where My Drums At)』は「他人とは違う視線で目標を達成し、世界を目掛け精一杯音を響かせよう」というメッセージが込められた楽曲で、コウモリや大きな目、ドラムを叩く動作などをモチーフにしたインパクトのある振り付けが特徴だ。メンバーに足で支えられた田島が宙に浮くような動きからスタートし、壮大かつ力強いパフォーマンスで独自の世界観に引きこんでいく。
曲を終えると「こんばんは~!」「会場にお越しの皆さんも配信をご覧の皆さんもありがとう!」「今日は盛り上がっていきましょう!」とMINI(ファンの呼称)へ向けてご挨拶。タイトル曲『WMDA (Where My Drums At)』はこの日がMINIの前での初フルパフォーマンスだったことから、後藤威尊が「MINIのみんな、めっちゃ声出してくれてたよね」と感激した様子で話すと、今回はこれまで以上にコールの難易度が高いという話題に。名前の順番が通常の五十音順と逆になっているが、その理由について木村柾哉が「コウモリがテーマで逆さまに見てるじゃんね。だから名前も逆さまにしちゃいました。すみません(笑)」と愛嬌たっぷりに説明した。
続いて、この日リリースの7TH SINGLE『THE VIEW』の話へ。2曲目に収録された『ONE NIGHT』について、後藤は「大人っぽくてセクシーな曲。僕たちもやってみたかったので、すごくうれしいです」とコメント。藤牧京介は「サビのところが(池﨑)理人の低音によって、すごく“低い成分”が入ってるじゃないですか。そういう声の重なりがすごく聴き心地がいいなと思ったので注目して聴いてください」と解説した。
3曲目の『HI-DE-HO』は西洸人が作詞に参加。松田迅が「みんなで騒ぐ曲。めちゃくちゃ盛り上がりますし、ライブでパフォーマンスしているのが想像できる、のれる曲となっています」と話すと、西も「テーマがお祭りっぽい感じで、『HI-DE-HO』は『ヤッホー』と叫ぶような特に意味のない言葉。気軽に聴いてみんなで叫び合ったり、ブリッジの『Giddy up, giddy up, giddy up』のところも個人的に好きなので、友達とちょっと騒ぎたいときに聴いていただけたらうれしいです」と呼びかけた。
4曲目の『Drip Drop』は髙塚大夢と許豊凡が作詞に参加しており、髙塚は「ギターのサウンドとキャッチーなメロディーが特徴的な曲。歌詞を聴いていただいたらわかる通り、甘酸っぱい青春を描いたキュンキュンしちゃうような曲ですね」、許は「淡い恋模様を描いた楽曲。MINIの皆さんとの今までの、ある記憶もない記憶も全部蘇らせるような楽曲になっています」と解説。松田も大好きな曲だといい、特に気に入っているという木村のパートを真似してトークを盛り上げた。
最初のゲーム企画はタイトル曲『WMDA (Where My Drums At)』のコンセプトにちなみ、「他人とは違う言葉を探せ!『Where My ○○ Atゲーム!』」と題してワードウルフに挑戦。1回目は多数派の「犬」と少数派の「猫」で探り合いを繰り広げたが、木村が「自分の身近にいる人~?」と尋ねると、許が手を挙げて「疑似ならいます」と告白。尾崎匠海と佐野雄大も「あ~、そういうこと!」「疑似で言ったらわかるわ」とピンときたようで、自他ともに認める“犬っぽい担当”の藤牧にメンバーの視線が集まった。「名前を付けるなら?」という松田の質問には、「こたろう」(木村)、「だいきち」(佐野)、「さすけ」(松田)、「ぽんず」(西)、「ぽち」(後藤)、「まさむね」(尾崎)、「ぺこちゃん」(髙塚)、「ボビー」(許)、「みたらし だんご」(藤牧)、「将吾ジュニア」(田島)、「ぼんず」(池﨑)と個性豊かな名前が登場。西が「俺のお掃除ロボットの名前が『ぽんず』なんだけど、あんまり最近動いてないからそっちのほうの名前にしようかなと思って」と命名理由を明かすと、木村が「由来がサイテー(笑)」と突っ込む場面もあった。話し合いの末、西と藤牧が少数派のウルフに指名されたが、本当のウルフは後藤と髙塚。後藤が「俺は自分が多数派やと思ってた!」と驚く一方、髙塚は「理人が『大きいのがいい? 小さいのがいい?』と聞いた時点で犬なのかなって思った」と鋭い洞察力を発揮していた。
2回目はルールを変えて、自分と同じカードを引いた人を探してペアを作ることに。カードには「芸人」「美容師」「医師」などの職業が書かれていて、「1回でもこれになりたいと思ったことはありますか?」「制服がカッコいいですか?」といった質問をしながら自分のペアが誰なのか予想していく。松田&後藤、佐野&髙塚、尾崎&藤牧、木村&池﨑のペアが正解し、抱き合ったり相手を持ち上げたりして喜びを表現する中、最後に残ったのは許、田島、西の3人。「こういうときは絶対洸人になるんだよ」という許の発言にメンバーも「将吾いいの? 負けんなよ!」と盛り上がり、西が許と田島のどちらかを選ぶことに。公式YouTubeで配信している「INIフォルダ」のバレンタイン企画を彷彿とさせる展開に、片思いキャラが定着している西は「俺にこんな日が来るとは! 俺、必要とされてる!?」と大はしゃぎ。「一回、豊凡にバレンタイン(チョコ)もらってるから!」と許を選び、見事同じ「警察官」でペアが成立しゲーム成功となった。
「もうひと盛り上がりということで、絶大な反響があった新曲をやろうと思います」という池﨑の言葉で披露されたのは、収録曲の『ONE NIGHT』。INIの新境地といえるセクシーなムードが漂うパフォーマンスに客席からは歓声が上がった。指で数字の1を作りながら肩を動かす振り付けが特徴的だが、「みんなもできると思うので、ぜひTikTok撮ってください」と田島。メンバーはすでに何本か撮りためているといい、「放出します!」と公開を約束した。
2つ目のゲーム企画は「両目で映し出すな!『NO EyeContact Challenge!』」。2人1組でペアとなり、向かい合って目を閉じ開きして30秒間目を合わせなかったら成功というルール。それぞれチャレンジするも失敗し、目が合った瞬間「ぎゃー!」と絶叫して崩れ落ちるメンバーの姿に会場は笑いに包まれた。最後のペアとなったのは松田&西だが、ゲームが始まると西が松田の目を手で覆う怪しい動きを……。実はこの日が誕生日の松田を祝うためのサプライズで、その間にほかのメンバーがケーキをステージへ。目を開けた松田は「あー!」と大喜びし、みんなでハッピーバースデーソングを歌い22歳の誕生日を祝った。「CDの発売日と誕生日がかぶることなんてそうそうないですから。本当に皆さん幸せな誕生日を僕にくれてありがとうございました」と松田。先日公式YouTubeで公開された『WMDA (Where My Drums At)』プラクティスビデオ撮影時のサプライズお祝いにも触れ、メンバーとMINIへの感謝の気持ちを伝えた。次のステージの準備の間のミニトークでは、22歳の抱負を尋ねられた松田が「……貯金です。恥ずかしいから小声で言おうとかなと思って(笑)。目指せ10億!」と宣言。「普段僕たち、そんなにもらってませんからね」という西のフォローが入る一幕も。最後のパフォーマンスは収録曲『HI-DE-HO』で、みんなで「HI-DE-HO~!」と盛り上がり、MINIとの一体感を楽しんだ。
エンディングでは、『THE VIEW』がINI史上最大ポイントを獲得してオリコンデイリーランキング1位に輝いたことを発表。喜びに包まれる中、誕生日の松田が代表してこうコメントを述べた。「本当にありがとうございます。7作連続のハーフミリオン達成ということで、MINIの皆さん頑張りすぎですよ。本当にもうめちゃくちゃ愛されてるなって感じますし、僕たちもその愛をたくさんこれから返していきたいです。この7thシングル、僕の誕生日からスタートしますので、たくさん盛り上げていけたらなと思います」。さらにはピアスの穴を開けたことも明かし、「痛かった~!」と耳を見せながらにっこり。最後は一人ステージに残った松田が「誕生日おめでとうって言って」とMINIにお願いし、会場全体で「誕生日おめでとう~!」の大歓声をプレゼント。「ありがとう~!」とうれしそうに返し、幸せムードいっぱいの中、プレミアムショーケースは幕を閉じた。
11月3日にデビュー3周年を迎えたINI。11月11日には冠番組『INITIME MUSIC』(日本テレビ系)がスタートするなど、4年目も勢いを増す彼らの活躍が楽しみでならない。
Phorograph_©LAPONE Entertainment Text_Hinata Tozuka