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2024/10/22 CULTURE

【WayV】初の日本ツアーが感動のフィナーレ。誕生日BOY・ヘンドリーは「僕の誕生日プレゼントはみなさんです!」と満面の笑顔

S Cawaii! 編集部

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WayVが初めてのジャパンアリーナツアー『2024 WayV CONCERT [ON THE Way] IN JAPAN』を開催! 8月17日に愛知・ポートメッセなごやでの公演を皮切りに、兵庫・神戶ワールド記念ホール、そして東京・立代々木競技場第一体育館と3都市6公演を行った。今回は東京公演の初日、ヘンドリーの誕生日当日に行われた公演をレポートします。

荘厳な鐘の音とともストリングスが強まり、スクリーンでに鉄の扉が映し出される。そのスクリーンのさらに奥に現れたスクリーンの扉が左右に開くと、そこから黒い衣装に身を包んだメンバーたちが登場! クンの「3,2、1」というカウントダウンから「Moonwalk」がスタートすると、1曲目から一糸乱れぬパフォーマンスと気合みなぎる眼差しの力強いステージで会場のウェイズニ(WayZenNi:WayVのファンネーム)の大きなコールと大歓声を引き出した。続いては色とりどりのレーザーが会場を交差する中、緩急あるメロディとダウナーなラップが特徴的な「Turn Back Time」。合わせてダンスもパワフルとセクシーをいったりきたり、ラストはシャオジュンのハイトーンとテンのしなやかなパフォーマンスまで、見どころたっぷり。さらにステージに炎がぶち上がり、激しいギターリフから始まった「Take Off」ではラストのテンが腕を振り下ろすまで、会場のコールがひときわ大きく響いた。

スタイリッシュな部屋のセットの上で思い思いにくつろぎながら歌った日本語曲「Images」ではクンがベッドに横たわり、ヘンドリーは浴槽につかり、テンはソファに座りながら隣のヤンヤンの顔を撫でて嫌がられる一幕も。センターステージへと場所を移せば、そこからはWayVが得意とする大人セクシーな魅力でウェイズニたちを悩殺。ヤンヤンがダンサーたちに持ち上げられて涅槃のポーズをキメ、ミラーボールが会場をダンスホールへと変えてしまう。「Popin’ Love」ではヤンヤンとヘンドリーがジャケットを脱ぎ捨てるとシースルーのシャツがあらわに。続く「Miracle」でもシャオジュンがシャツのボタンを外し、そのたびに会場から割れんばかりの歓声が沸き起こった。スモークが焚かれる中、深く腰を落として妖艶に歌い踊る「Nectar」まで、7曲をノンストップで駆け抜けた。

ここでようやく初めてのMCタイムに。クンの号令で一斉に挨拶をすると、自己紹介へ。シャオジュンは「Miracle」に続いてボタンを1つ外してシャツをはだけさせ、会場を絶叫させていた。クンは自分を「かわいいくまちゃん」と言いながらくまポーズでにっこり&投げキス。ヘンドリーは「僕はみなさんのユニコーン」と指で1本の角を表現し、テンは「みなさんのかわいい猫ちゃん」と言いながら猫ポーズをしてみせ、ヤンヤンはイヤモニを外してみんなの声を聴きながら、「みなさんのかわいい羊」と自己紹介。そしてこの日はヘンドリーの誕生日ということで、クンが「今日は僕からポッポ(キス)を100回されると思うよ」と予告。さらに「他のメンバーの誕生日の時にはヘンドリーがいつも盛大に祝ってくれますよね。だから僕たちも今日は負けられない」と言っていたとおり、この日はトーク中だけでなく曲の合間にも隙あらば「ヘンドリー誕生日おめでとう!」と祝われることになった。

センターステージにのみ最小限の光を当てた真っ暗な会場の中、スタンドマイクで歌われた「Deep Ocean」や薄暗い会場をペンライトの光だけで満たした「Domino」、ステージに登場した大きな鳥かごのようなオブジェに囚われたままポールダンスをしたり、かごの上に座ったりしたまま歌われた「Love Talk」など、パフォーマンスだけでなく歌を聴かせるステージや演出に重点を置いた曲も。クンがキーボードを弾きながら始まった「Broken Love」ではシャオジュンが自身のパートの最後を「ハッピーバースデー」に替えて歌い、後のMCでクンから「びっくりして歌えなくなるところだった!」と言われていた。

この日はユニットステージも披露。クンとテン、シャオジュンが「Horizen」を高らかに歌い上げると会場もあたたかな光に包まれ、続くヘンドリーとヤンヤンは赤いレーザー光線が飛び交う中、ダウナーから次第に盛り上がっていくラップ曲「RODEO」で会場を熱く盛り上げる。曲が終わるとヤンヤンがすかさず「みんな、始まる前にハッピーバースデー!」とまたしてもヘンドリーの誕生日をお祝いして、そこに3人が合流。メンバー5人揃っての「Tempo」ではファイアーボールが連発され、会場も真っ赤に染まる。プリミティブなリズムに乗って、会場の熱気は最高潮へ。

ライブ中盤ではヘンドリーの誕生日の話で大盛り上がり。ヤンヤンが「僕たちのグループは今日が誕生日BOYだとしたら、ずっとその日のKINGなんです」とWayVの掟を紹介すると、ヘンドリーは「ステージの前の方に行ってウェイズニにポッポして戻ってきて」と“命令”。ヤンヤンは今日のKINGの指示通りにしてメインステージに戻ると愉快なメロディが流れて、バースデーケーキが運ばれてきた。これを見てヘンドリーは「どうりで、もともとはクンさん、テンさん、シャオジュンが先に着替える順番だったのに、今日はヤンヤンとヘンドリーが先に着替えてきてって言われたんですよ。サプライズですね!」とうれしそう。ステージの上ではキャンドルに火をつけることができないので、代わりにメンバーがマイクをヘンドリーに向けて、その前で願い事を言うことに。ヘンドリーの願いは「みんな元気に長く活動していきましょう」。まだまだコンサートは続くので、ケーキはまた後で食べることにして、ケーキを手に記念撮影。みんなに祝われた感想を聞かれてヘンドリーは日本語で「本当に恥ずかしい……。でもうれしいです!」と元気よく答えた。

ヘンドリーの曲フリで始まった「Action Figure」は曲に入る直前にシャオジュンが「誕生日おめでとう!」とシャウト。それを見てしまったヤンヤンは笑いが止まらなくなるハプニングも。しかし本格的にステージが始まると曲の世界に入り込むところはさすが。ライブも終盤に差し掛かると「Give Me That」「Kick Back」「Go Higher」と畳み掛けて盛り上がる。特に「Go Higher」は9月25日にリリースしたばかりの日本オリジナルデビューミニアルバム『The Highest』のタイトル曲。待望の日本デビュー曲ということもあり、客席のウェイズニの期待の高さがコールの大きさから伺えた。

曲が終わって特攻の炎が熱かったのではないかと心配するメンバーたち。「前の方のみなさんは大丈夫でしたか?」とヤンヤンが尋ねると、客席からは「大丈夫!」という声が。しかしヘンドリーが「大丈夫じゃないって言ったらヤンヤンが癒やしてくれるから大丈夫じゃないって言って」というと、今度は「大丈夫じゃない」という答えが返ってきて、ヤンヤンも「大丈夫じゃないって言ったら僕が頭を撫でてあげたのに」と言ってナデナデ、そしてシャオジュンも「こっちの方の人が大丈夫じゃないって言ってた」とそこに向けてナデナデ。

本編ラストは「She A Wolf」と「On My Youth」。ステージと会場が真っ赤に染まる中、美しいファルセットを響かせたかと思えば畳み掛けるようなボーカルと刻んだラップが印象的な「She A Wolf」は遠吠えのようなハイトーンが重なり、ファイアーボールをぶち上げながらダンスで狼を表現。そしてシャオジュンの切ないボーカルで始まる「On My Youth」まで、WayVらしい華やかでしなやかなパフォーマンスで最後まで観客を魅了し続けた。

アンコールでは誕生日ボーイのヘンドリーが頭上に「KING」と書かれたティアラをかぶり、さらに「BIRTHDAY KING」と書かれたタスキをかけて登場。「New Ride」でしっとりとアンコールが始まると、続く「Welcome To Paradise」ではテンがヤンヤンをハグしながら歌いだし、一気にくだけた雰囲気に。

曲が終わって、1人ずつこの日の感想を言っていくことに。シャオジュンはなぜかメンバー全員のマイクを持たされ、テンがカメラマンの役をしながらまるで記者会見のような雰囲気の中、「今回のアルバムは僕たちたくさん準備してきたのでみなさん期待してください。今年出る新しいアルバムも期待してください」と記者会見らしいコメントを言ったところ、そこまで通訳さんに訳されてしまい戸惑っていた。そしてあらためて「今日はみなさん一緒に楽しく遊んで、応援してくれてありがとうございます。ウェイズニは今日もかわいいですね。僕もかわいいけど」と日本語でコメント。さらに、「今年のコンサートが終わってもたくさんの日本での活動が待っているので心配しないでください。今回のアルバム『The Highest』でたくさん活動したいと思います」と宣言して、アルバム収録曲をしっかり覚えるようにとウェイズニたちに宿題を出した。

幼い頃からよく東京に遊びに来ていたというヤンヤンは、「もう東京でコンサートができました。とても光栄だし、永遠に僕の記憶に残ると思います」とにっこり。応援してくれるウェイズニへの感謝の言葉を口にして、「僕たちはいつもウェイズニの後ろにいます」とすべて日本語でコメントして、メンバーに「どうしてそんなに上手なの!?」と驚かれていた。個人で日本語のレッスンを受けようと思っているそうで、「ウェイズニと日本語でコミュニケーションしたいし、アニメを字幕なしで見たいから」とお茶目に答えて会場のウェイズニから笑いと拍手が起きていた。

ヘンドリーは「今日はたくさんの感動をくれてありがとうございます。僕の誕生日プレゼントはみなさんです」と言って会場のウェイズニを喜ばせた。そして「ずっとカッコいいヘンドリーをお見せします!」と力強く宣言して、最後には韓国語で「帰る時は気を付けて家に帰ってね。万が一に備えてBubbleでみんなが家にちゃんと帰ったか確認しますよ」と心配性な一面を覗かせた。

クンは「僕たちは日本でデビューしましたが、こんなに大きい愛をもらえて幸せです。もっといい姿をお見せしますね。ウェイズニ、愛してる」と日本語で愛を囁くと、韓国語では「僕たちがこうしてステージに立てているのは、多くの人に支えられているおかげです。だから僕たちを支えてくれるスタッフのみなさんに大きな拍手をお願いします」とウェイズニに拍手をお願いした。さらに、この日はヘンドリーの誕生日ということで、「ヘンドリーのお母様に感謝します。それからヘンドリーのお母様だけじゃなくて僕たち全員のお母様、僕たちを生んでくれてありがとうございます」と感謝の言葉を口にすると、ヘンドリーはすかさず「どうしてクンさんがリーダーなのかわかりますよね?」とそんなクンを褒め称えた。

テンは「最近寒いですから風邪に気をつけてください。後で帰る時、気をつけてください。家に帰ってテンちゃんに会いたくなったら、今日は僕の夢を見てください。僕も今日はみなさんの夢に行きます」とたどたどしいながらも一生懸命に日本語で伝えてくれた。

この日最後の曲は発売したばかりの日本デビューアルバム『The Highest』収録曲「Bandage」。さわやかで疾走感のある曲をテンがタオルを振り回しながらステージを駆け、ヤンヤンはステージのあちこちで飛んだり跳ねたり。シャオジュンはペンライトを左右に大きく降って会場のウェイズニたちと遊び、クンはヘンドリーをおんぶして花道を走る。そんなクンに触発されたのか、シャオジュンまでもがヤンヤンをお姫様抱っこしてみるが、持ちきれずにステージに落としてしまい……。ステージに放置されたヤンヤンはそれでもそのまま歌い続けていた。最後は美しく紙吹雪が舞う中、「今日はWayVのコンサートに来てくれて本当にありがとうございました!」とクンが絶叫。「みんな、おやすみー」とヤンヤンが日本語で言うと、シャオジュンが「こんな時間にもう寝るの?」とつっこみながら、ステージの右端、左端まで歩いて会場中のウェイズニに向けて挨拶。最後にはメンバー全員が手をつなぎ、深々とお辞儀して感謝の気持ちを表した。

「これまでWayVが歩いてきた道、そしてこれからWayVがみんなと手を繋いで歩いていく道」という意味でつけられたという今回のツアー『2024 WayV CONCERT [ON THE Way] IN JAPAN』。「だからここにいるみなさんは、その道を僕たちと一緒に手を繋いで歩いていく人たちです」と語っていたように、WayVとウェイズニの絆を感じさせるコンサートだった。

Photograph_田中聖太郎写真事務所 Text_Yunico Woo



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