SUPER JUNIORのドンへとウニョクで組んだユニットSUPER JUNIOR-D&Eが、2018年以来、6年ぶり4回目となる全国ツアー「SUPER JUNIOR-D&E LIVE TOUR 2024 -Departure-」を4月からスタート。大阪、東京、静岡、愛知、埼玉、神奈川、福岡、広島を廻ったホールツアーは全公演ソールドアウトを記録し、6月1~2日には国立代々木競技場第一体育館で待望の追加公演が行なわれた。ここでは6月2日のライブの模様をリポート!
パールサファイアブルーのペンライトが揺れる中、空港にいるかのようなアナウンスや飛行機の音が響くと、ロングコートをはおり、スーツケースを持った旅行客に扮したダンサーたちが登場。飛行機の窓のような丸型のスクリーンに「Departure」の文字がドーンと出ると、両脇のポップアップから、ビジューがあしらわれたジャケットを着た、大人の色香あふれるD&Eが! オープニングは新曲『Like That』。バックのLEDには「GATE」や「TERMINAL」など、空港に関する文字が流れてきて、アリーナツアーの出航を盛り上げる。
『B.A.D』『Here We Are』とふたりのキレキレのダンスが見られるアッパーチューンを連続投下すると、MCへ。ハァハァと激しい息遣いが止まらないふたりが天を仰ぐポーズをすると、ANNIE(エニ:SUPER JUNIOR-D&Eのファン) からはより大きな拍手が送られる。ドンヘ「僕は誰~?」ANNIE「ドンヘー!」、ウニョク「あなたのウニョクがニョクニョクニー!」という定番の挨拶を終えると、ウニョク「皆さん、昨日より会いたかったですね」、ドンヘ「今日の朝より会いたかったですね」、ウニョク「さっきより会いたかったですね」、ドンヘ「コンサート前より会いたかったですね」、ウニョク「明日より会いたかったですね」、ドンヘ「来年より会いたかったですね」と、いつまでも張りあいが止まらず、ふたりもANNIEも大笑い。
この日はDVD撮影が入っていたため、ウニョクが「今日はDVD撮影があるから皆さん、何ごともよろしくお願いします」と丁寧に言うと、ドンヘが「今日のDVD撮影は譲れない!」とキメ顔。この「譲れない」はふたりの間で流行っている、習ったばかりの日本語だそうで、この公演中も何度も応用していた。
MCが一段落して、「次の曲に行きましょう」というと、ANNIEからの「えー!」の声。すると「B!」「C!」「D&E!」「BANG!」とD&EとANNIEがコール&レスポンスし、最後はANNIEが撃たれた真似をして終わるという、前のツアーからの引き続きのお約束も健在で、D&EとANNIEの絆を感じさせる。しかも「DVD撮影だからもう1回ちゃんとやりましょう」(ウニョク)と、入念にやり直しをするのが楽しい。
今回のアリーナ公演ではホールツアーではセットリストに入らなかった曲も追加されたのが注目ポイント。VCRにこれまでの過去のツアー映像が映し出された後に、『Circus』のイントロで当時の衣装を着たふたりが右の拳を突き上げて登場し、ANNIEも大興奮! さらにリフトに立ったドンヘが後ろ向きに倒れ、それをダンサーが受け止めるという演出も再現! 人気ナンバー『MOTORCYCLE』ではバイクを模したトロッコで、猛スピードでアリーナを駆け回る。このスピードにはウニョクもびっくりしたそうで、「実はリハのときに驚いて。“モーターサイクル”があんなに速いと思っていなくて、『速すぎるのでは?』って(演出家に)聞いたら『バイクだから』って一言。そうですよねって言うしかありませんでした(笑)」とMCで明かしていた。
ドンヘのソロナンバー『Blue Moon』では、丸型のスクリーンに宇宙や月の映像が映し出され、まるで宇宙旅行をしているかのような演出。ウニョクのソロナンバー『Illusion』はハードなサウンドがかっこいい。さらにドンヘが作詞作曲を手掛けたハード&ヘビーなサウンドの『Danger』では、ダンサーと共に蛍光色の鎖を使ったパフォーマンスが印象的だった。掛け声も揃っていて、より一層会場のボルテージも上がる。曲が終わると、ドンヘが「D&Eのかっこいい曲は譲れない!」と再びキメ顔。ウニョクは「水は譲れない!」と水分補給。ふたりとも覚えたての日本語「譲れない」を使いたくてしょうがない雰囲気でかわいい。
『I Wanna Love You』では女性ダンサーとともにセクシーなダンスで魅了。ウニョクは滑らかで艶やかな色香を、ドンヘは匂いたつような雄々しい色香をそれぞれ感じさせる。ファーストツアーから歌い続けている『君が泣いたら』ではウニョクの「皆さん一緒に歌いましょう」との声と共に、ANNIEと一緒にサビを大合唱して一体感が増す。アリーナ公演から追加された『Wings』では再びトロッコで会場を隅々まで周り、ウニョク曰く「日本のアルバムに収録予定」という新曲『24 Lovers』も初公開、『Growing Pains』では1番を日本語で、2番を韓国語で披露した。
ステージ上でひとりずつ交代で衣装チェンジ。先に着替えに行っていたドンヘがなぜかワイルドに「何見てんだよお~!」と言いながら戻ってくると、ウニョクも「なんか言いがかりみたいじゃないですか~」とニヤニヤ。ウニョクが着替えに行って戻ってくると、また「何見てんだよお~!」とふたりで言い合いケラケラと笑う。その後、小道具のスモークでお互いを撃ち合って爆笑したり、常にじゃれたり冗談を言ったりしながらふたりの世界を作るのが、D&Eのいいところ! そしてそんなふたりをANNIEが微笑ましく見守るのはお約束の光景だ。
いよいよ公演もラストスパート。『I WANNA DANCE』『Oppa,Oppa』とライブのテッパン盛り上がりパーティーチューンで、クラブのようにきらびやかな照明の中、踊りまくり、かわいいポップス『もっとぎゅっと』で本編は終了。
暗転の間は、SUPER JUNIORの日本コンサートでの恒例となっているウェーブが起きる。そして始まったアンコールでは、4月にリリースしたミニアルバム『606』のタイトルナンバー『GGB』からスタート! 「皆さん一緒にチューしましょ♡」から始まった『Kiss Kiss Dynamite』ではトロッコで会場を廻り、ライブ定番曲『Can You Feel It?』では中毒性あるサビでキャッチーな振り付けをみんなで踊り、『Hello』ではタオルを振り回すパフォーマンスを楽しみ、3曲を歌ってアンコールは終了。
ドンヘがツアー中、恒例にしている“日記”でANNIEへのメッセージを日本語で読み上げたときは「何故、他のアーティストのコンサートに行くんですか? なんで⁉ 聞いてみただけです(笑)。戻って来てくれれば僕たちはここで雨が降っても風が吹いても待ってます。僕たちはひとつだから」とやきもち(?)混じりのくだりにANNIEからも笑いが漏れる。ウニョクは「皆さんと一緒にフライトしたD&Eエアラインは次は東京ドームまで飛んでいくつもりですよ!」と力強く宣言してくれた。SUPER JUNIOR-D&Eエアラインの次の到着地は6月25、26日の神戸ワールド記念ホール。神戸では新曲に使うために、ANNIEの声を録音する予定もあるのだとか。どこまでもANNIEを楽しませてくれるSUPER JUNIOR-D&Eに期待が止まらない。
SUPER JUNIOR-D&E 日本公式ファンクラブサイト https://superjunior-dne.jp/
SUPER JUNIOR-D&E オフィシャルX SUPER JUNIOR-D&E JAPAN Official X
Text_Mayuko Kumagai Composition_Noriko Hata