原作者・日向夏先生が完全監修! TVアニメ第2期放送を目前に控えた大人気作『薬屋のひとりごと』の料理連載がS Cawaii! でスタートします。第1回となる今回は、壬氏に依頼されて猫猫が作った”媚薬”をご紹介。『薬屋のひとりごと』の世界にどっぷりひたれる料理レシピ、ぜひお楽しみに!
猫猫の“媚薬”チョコレート
届けられた可可阿は、種子のままではなく粉末になったものだった。
牛乳、乳酪、砂糖、蜂蜜、蒸留酒に乾燥した果実、匂い付けの香草油。
どれも栄養価の高い高級品であり、同時に強壮剤として利用されるものである。
(『薬屋のひとりごと』一巻九話「可可阿」より)
■材料
ドライフルーツ ドライアプリコットなら20個。そのほかクルミやアーモンドなどお好みで
ピュアココアパウダー 大さじ3
粉砂糖 大さじ3
バター 5g
A 牛乳 50cc
A 蜂蜜 小さじ1/2
※混ぜたAのうち(大さじ1+小さじ1量)のみ使用します。
B ブランデー 小さじ1/2
B バニラエッセンス 1~2滴
※Bはお好みで加える
■作り方
1 バターは薄切りにする(厚さ5mmくらい)。
2 Aを全てカップに入れ、よく混ぜる。あればBもお好みで加える。
3 ピュアココアパウダーと粉砂糖を混ぜ合わせて、ふるいにかける。
4 3の粉類と2で混ぜ合わせたA(大さじ2)を、ステンレスボウルに入れる。粉全体にAがなじんでなめらかになるまで、人肌(40℃弱)の湯で湯せんしながらへラでしっかりと練る(目安5分)。
5 4にバターを入れ、引き続き湯せんしながら5分間ゆっくりと練る。5分経ってまだバターが残っていたら、湯をかえてバターがとけるまでしっかり練り続ける。
6 5に残りのA(小さじ1)を加えて、全体をよく混ぜ、粘度の調整をする。目安は、ボウルから30cmほどの高さに持ち上げたヘラから、チョコレートがするすると途切れることなく落ちるくらい。湯せんの温度が低くなるとチョコレートが固くなってしまうので、冷めていたら新しい湯に取り替えて、人肌程度の温度を保つようにする(このとき、熱湯を追加すると温度があがりすぎて油分が分離するため注意)。
7 6の中にドライフルーツを一つずつ漬け込んで、余分なチョコレートをしっかりと切ってから 皿の上に並べ、ラップをせずに冷蔵室で固まるまで冷やす。目安は、ふれてもチョコレートが手につかないくらい。すぐに食べるなら2~3時間後、持ち運びをする場合は一晩しっかり冷蔵室でねかせる(途中でひっくり返してください)。
8 固まったら、ピュアココアパウダー(分量外)をふるい、全体にまぶしたら完成。
料理・レシピ考案/真楠ヨウ 撮影/鈴木泰介 スタイリング/坂上嘉代
連載第2回は2025年1月頃の更新を予定。
また、S Cawaii!5月号から連載スタート! ぜひお楽しみに!
ヒーロー文庫『薬屋のひとりごと』1~15巻発売中
©日向夏/イマジカインフォス イラスト:しのとうこ