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2023/1/29 CULTURE

TOMORROW X TOGETHERの物語が新章に突入! 新シリーズ『The Name Chapter』では誘惑に揺れる青春の物語を描く

S Cawaii! 編集部

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(P)&(C) BIGHIT MUSIC

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1月27日午後2時、TOMORROW X TOGETHERの5th Mini Album『The Name Chapter: TEMPTATION』が全世界に同時公開された。去年5月にリリースされた『minisode 2: Thursday’s Child』以来、約9カ月ぶりのカムバックとなる。その間、初のワールドツアーでは全世界13都市をめぐり、さらにはロラパルーザとサマーソニックにも参戦。アメリカの3大音楽授賞式アメリカミュージカルアワードのレッドカーペットにも登場し、ワールドワイドに活動してきた。

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これまで『THE DREAM CHAPTER』、『The Chaos Chapter』とアルバムのシリーズを重ねるごとに物語が進み、そして現実の成長ともリンクしているTOMORROW X TOGETHER。今回のアルバムは『The Name Chapter: TEMPTATION』と、新たなチャプターに進むことになる。アルバムリリース当日、オン&オフラインで国内外のメディアを集めたショーケースを開催。新しいアルバムについてメンバー自ら解説してくれた。

−−前回のアルバム以来、約9カ月ぶりのカムバックです。9カ月ぶりのアルバムはどんな内容なのかご紹介ください。
SOOBIN 今回の『The Name Chapter: TEMPTATION』というアルバムは3つ目のシリーズの初めてのエピソードです。夢の章、混沌の章に続く3つ目のアルバムです。将来のために遠いところに旅立つことを決意しますが、目の前の誘惑に揺れる青春の物語を語っています。

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−−収録についても紹介してください。
BEOMGYU 今回のアルバムは「Devil by the Window」をはじめ、タイトル曲の「Sugar Rush Ride」、「Happy Fools (feat. Coi Leray)」、「Tinnitus (Wanna be a rock)」、「Farewell, Neverland」の5曲で構成されています。

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−−タイトル曲「Sugar Rush Ride」がどんな曲なのかご説明ください。
TAEHYUN タイトル曲の「Sugar Rush Ride」はオルタナティブなポップダンスのジャンルです。爽やかで夢幻でセクシーな魅力が感じられる曲です。拒否できない誘惑に陥った少年の姿を描いていますが、その誘惑は瞬間的で、悪魔の誘惑に他なりません。この時、少年が感じる感情が、甘さが与えるときめきに似ているので、シュガーラッシュに例えて表現しました。

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−−今回は新たな試みがあるそうですね。
HUENINGKAI 今までいろんなジャンルをこなしてきました。型にはまらず、新鮮な試みが多かったと思います。まさにそういうところがTOMORROW X TOGETHERらしいと、多くの方が言ってくれます。今回のタイトル曲もみなさんにはあまり馴染みがなく、異質的な組み合わせが多いです。「春香歌」(韓国の伝統的な唄・パンソリの演目)の一部を取り入れ、そのパフォーマンスに韓国伝統舞踊のステップを採用しています。

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−−「Sugar Rush Ride」の見どころを教えてください。ポイントとなる振り付けは?
YEONJUN 誘惑に陥る少年のストーリーですが、曲を表現するときには少年になったり悪魔になったりするので、表情にはかなり気をつけました。何かに取り憑かれたような感じを出すために、いろんな表情を練習しました。そんな姿がちゃんと伝わればと思います。ポイントになる振り付けは、誰かを誘惑するような「gimme gimmeダンス」です(と言って一連のダンスをしてみせる)。

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メディアショーケースでは「Sugar Rush Ride」のMV公開と初パフォーマンス披露、さらにはアルバム全曲のプレビュー映像も公開された。
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−−『The Name Chapter: TEMPTATION』はどんなアルバムですか?
SOOBIN 5th Mini Album『The Name Chapter: TEMPTATION』は誘惑されて揺れる青春のストーリーが盛り込まれています。大人としての成長を決意しますが、自由と遊戯という誘惑にぶつかります。少年がこの誘惑に勝ち、さらに強くなり、成長するストーリーです。

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−−タイトル曲「Sugar Rush Ride」で重点的に表現しようとしたことはなんですか?
YEONJUN 初めてこの曲を聞いた時、ギターサウンドや逆転する雰囲気もいいと思いましたが、僕たちにしかできない音楽だと思いました。今までとは違う僕たちの姿を見せることができると思い、楽しみになりました。爽やかさとセクシーさが共存する曲だと思いますが、この2つは共存しにくい要素ですよね。こうした微妙な感じを生かすために、表情、アクティング、ニュアンスに気をつけながら、いろいろ悩みながら練習しました。

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−−大変なところはありましたか?
TAEHYUN この曲では、曲の途中に少年から悪魔に、悪魔から少年へと話者が変わるパートがあるんです。誘惑される少年を表現すると同時に、少年を誘惑する役割も演じなければなりませんでした。なので、表現力に重点を置きました。パフォーマンス面では緩急をつけることに注意をして、ボーカルはパフォーマンスを思い浮かべながら歌いました。

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HUENINGKAI 実はこの曲は僕の予想を超えた曲だったので、最初は心配でした。この曲をどう自分のものにすべきか本当に悩みました。ちょっと息を抜いて歌ってみたり、少し泣きそうな感じで歌ってみたりしました。

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−−1曲目のトラック「Devil by the Window」はトラックリストで「真夜中の窓際で会った悪魔の声は甘かった」という副題が付けられていました。この曲はどんな曲ですか?
BEOMGYU 「Devil by the Window」はトレンディな雰囲気のポップジャンルの曲です。多彩に変化する曲の構成と、それに対するメロディが悪魔の誘惑のように強烈な印象を残します。パフォーマンスの面から見ても今まで披露できなかった新しい様子をお見せできると思います。振り付けを初めて見た時、本当によくできている、早く習いたいと思いました。一回見たら忘れられないダンスで、気持ちのいいショックを与えたいと思います。

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−−「Happy Fools (feat. Coi Leray)」はどんな曲ですか?
HUENINGKAI パン・シヒョクPDが僕たちのストーリーをこの曲に書いてみたらどうかと提案をしてくださって、メンバー全員が(作詞に)参加しました。大人にならなければいけない、次のステップに進むべきだというのがわかっていても、その過程は苦しくて、目を背けてこの場に留まりたがる。誰もが共感できる、そんな話だと思いました。YEONJUNさんがこの曲のメロディを作りましたが、僕たちも一緒に作詞をしながら出来上がった曲です。

BEOMGYU 誰もが一度は反抗する時期ってあるじゃないですか。僕はそれを暗黒期と呼んでいるんですけど、その時期を思い出しながらこの曲の歌詞を書きました。回し車のように毎日繰り返される生活に疲れて、今日やるべきことは明日に引き延ばしたまま。未来ではなく今この瞬間だけを楽しむように過ごしたことがありました。その時の自分になって歌詞を書いたのですが、他人から見れば少し自分を見失っているように見えても、たまにはこうして今しかない幸せを感じるのもいいんじゃないかという気持ちで、明るく表現しました。

YEONJUN 初めて僕が全体を作ったメロディが入った曲なので、個人的にも意味深かったです。ずいぶん前に作った曲ですが、今回のアルバムに収録されると聞いて胸がいっぱいで、作曲に対する欲がもっと大きくなりました。僕が作ったメロディにメンバー全員のストーリーが加わって、TOMORROW X TOGETHERならではのカラーをお見せできる曲に仕上がりました。ファンの皆さんにも喜んでいただけると思います。

−−今回のアルバムで一番お気に入りの収録曲は何ですか?
TAEHYUN 僕が一番好きなのは「Tinnitus (Wanna be a rock)」という曲です。Tinnitusは耳鳴りという意味ですが、賑やかなパーティが終わった後に押し寄せる空しさが耳鳴りのようだという曲です。そしてサウンドも耳鳴りのように、空間が多く感じられる曲です。歌詞の内容と曲のタイトルがよく合った曲だと思います。アフロポップという新しいジャンルにもチャレンジしましたが、オリジナリティを一番うまく生かして仕上がった曲だと思います。

SOOBIN 私は一番最後の「Farewell, Neverland」です。少年は美しいですが、無責任なパラダイスの中で現実に目を背けたまま夢想に耽るばかりではいけないと思い、そこから旅立つことを決意します。そんな少年の気持ちを情緒的なメロディと悲しい歌詞で表現したロックべースでポップジャンルの曲です。メンバーたちがレコーディングしたものを聞いた時、本当にかっこいいと思って好きになりました。

−−TOMORROW X TOGETHERの強みは何だと思いますか?
BEOMGYU 僕たちはアルバムを発表するたびに新しい試みをしています。不慣れに感じられることも、TOMORROW X TOGETHERならではのカラーでうまく表現してきました。そういったところを皆さんが気に入ってくださっていると思いますし、自然とTOMORROW X TOGETHERらしい表現が身についたんじゃないかと思います。

−−コンセプト・ストーリーテリング・アルバムとも言われています。これはどういう意味ですか?
SOOBIN 全体を貫く一つのテーマを中心に、そのテーマと関連したストーリーを展開するコンセプチュアル・ストーリーテリング・アルバムとして発表しています。今回のアルバムをトラックどおりに見ていくと、目の前の誘惑に揺れて、(今だけの)幸せに陥って、そんな現実に気付いてからは誘惑を振り切り、再び成長を誓って自分の道を歩む、そんな少年の状況と感情をそのまま感じ取っていただくことができます。

−−これは成長の前に訪れる成長痛の話でもあると思いますが、みなさんにもそんな経験はありましたか?
YEONJUN 僕も最近たまに感じています。ただ、僕は大変だったり難しくてやりたくないと思うより、もっとうまくなりたいという思いが強過ぎて、始めるのを躊躇することが多いです。完璧でしっかりしたものをお見せするための、助走の時間が長いんですよね。

−−TOMORROW X TOGETHER はZ世代を代弁するアーティストだという評価があります。
TAEHYUN 世代を問わず共感する音楽を作ってきたと思いますが、中でも特にZ世代には共感できる曲が多いと思います。何かを初めて経験するとき、社会に出て限界にぶつかることもあると思います。そんなときは目の前の幸せを大切に思うしかない。僕自身もこんな風に考えることがありますが、『明日の幸せは今日の幸せより価値があるのか』という疑問を持つ世代だと思います。だから自然と、現在を楽しむようになるんだと思います。僕たちもそういう想いを曲に込めたので、未来に漠然とした不安を感じる同年代の方達の共感を得られるのではないかと思います。そして少しでも彼らの力になれればと思っています。

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−−TOMORROW X TOGETHERのこれまでの歩みで、皆さんが青年期から成人期に移る姿を見守ってきました。個々の人間として、そしてグループとして、皆さんが成し遂げた成長がこのミニアルバムにどのように表現されていますか?
BEOMGYU 僕たちはこれまで様々なことを試みて、多くのことにチャレンジしてきましたが、それが(どんなものも)自分たちのものとして昇華できる力になっています。今回も新しい試みをしましたが、僕たちだけのものに昇華できたと思います。それによって完成度の高いアルバムがお見せできるようになったと思います。

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−− TOMORROW X TOGETHERの現在の立ち位置において、『The Name Chapter: TEMPTATION』はどんな意味を持っていますか?
TAEHYUN 僕たちはデビューの頃から成長のストーリーを曲に盛り込んでいますが、曲と曲の間、アルバムとアルバムの間、チャプターとチャプターの間にも時の流れが続いています。少年の友情と愛、別れについても語ってきました。そしてまさに今、大人へと成長する過程の中で、非成長への誘惑について取り上げるべきだと思い、これをテーマに決めました。

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−−デビューから今まで様々なコンセプトを経験されてきましたが、今回のアルバムで実際の自分の様子と似ている部分はありますか?
HUENINGKAI 僕はこのアルバムは誰もが共感できるストーリーで、みんなが経験してきたことだと思います。小さい頃は早く大人になりたいと思いますが、いざ大人になったら逆に子供の頃を思い出し、戻りたいという気持ちになりますよね。でも強い意志で前へ進もうというところは自分と似ていると思います。

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−−現時点で約26万枚のセールスを記録したと聞きました。最高記録だと思いますが、いかがですか? ワールドツアーを経てアーティストとして成長したと思いますが、どんな部分が成長したと思いますか?
HUENINGKAI 僕もその結果を聞いて本当に驚きました。たくさんの愛をいただいていると実感しました。このような結果を出してくださったMOA(ファンの呼称)の皆さんに感謝します。ワールドツアー以降の成長についてですが、たくさんのステージを経験して、たくさんの方に出会って、よりプロフェッショナルになったと思います。

TAEHYUN ワールドツアーを経験してメンバーたちがもっとも成長した部分は、観客の皆さんと息を合わせることだと思います。5人のチームワークも成長しました。ステージでは様々なことが起こりやすく、時にはテクニカルな問題も発生しますが、何が起きても曲の流れを切らずにステージを続ける姿は本当にプロフェッショナルだなと思いました。事前に打ち合わせしたことはないんですが、(そういう時は)メンバーの目を見て、みんなで合わせていくのは我ながら素敵だと思いました。

−−タイトル曲「Sugar Rush Ride」には韓国のパンソリ「春香歌」の一節がサンプリングされていますが、どんな思いで歌いましたか? 韓国の伝統音楽がタイトル曲に取り入れられるのは意味深いことだと思いますが、どう思いますか? 多数の作曲家が参加してパートを分けて作業をしたと思いますが、作曲の過程についてタイトル曲を中心に教えてください。
TAEHYUN 今回、「春香歌」の一節を取り入れましたが、韓国のMOAの皆さんにとっては一回ぐらいは聞いたことがある、聞き慣れたパートを取り入れました。逆に海外のファンは、「これは何だろう?」と気になって検索してくれたり、韓国の文化やストーリーについて関心を寄せてくれると思います。タイトル曲の作曲過程ですが、素敵な作曲家からトップラインをもらいました。セイレム・イリースが作曲に参加してくれて、本当に素敵な曲が誕生したと思います。

−−4月に日本でのツアー日程が発表されて、ファンも楽しみにしています。日本ツアーを含めて、今後の活動で目標にしていることは?
HUENINGKAI まず日本のツアーをしながらたくさんのMOAのみなさんに会うことが一番です。MOAの皆さんに僕たちの音楽と素敵なパフォーマンスを通じて、TOMORROW X TOGETHERとはどんなグループなのかを印象付けたいと思います。日本でTOMORROW X TOGETHERを待ってくださるMOAの皆さん、すぐ会えると思うので、たくさん期待してください!

−−今回のアルバムで目標とする数値的な成果は?
HUENINGKAI 夢は大きく、という言葉がありますが、まずは可能であればBillboard200で1位になりたいです。そしてYEONJUNさんが「人気歌謡」でMCをしているので、機会があれば「人気歌謡」で1位になりたいです。舞台でアンコールをしたいですね。

−−TOMORROW X TOGETHERのMVやコンセプトビデオは文学作品や映画など、さまざまなコンテンツからインスピレーションを受けていると思います。今回のMVはどんな作品から影響を受けましたか? 
SOOBIN 今回のアルバムのストーリーは目の前の誘惑に揺れる青春のストーリーを盛り込みました。それを表現するためにピーターパンのネバーランドという空想の島を用いて、誘惑に負けてそれを楽しむ姿をMVで表現しようと試みました。そして、このMVには僕たちがデビューした時に公開した映像が少し入っているのですが、MOAの皆さんならきっと見つけてくれると思っています。

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−−今回のアルバムにはパンPDが参加したと聞いています。今回の活動についてアドバイスがありましたか? 
YEONJUN パンPDからは「Farewell, Neverland」のレコーディングを聞いて完璧だという褒め言葉をいただけました。褒め言葉はあまり言わない方だそうですが、そんな褒め言葉を聞いて胸がいっぱいになりました。

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【PROFILE】
TOMORROW X TOGETHER
SOOBIN、YEONJUN、BEOMGYU、TAEHYUN、HUENINGKAIの5人で結成されたボーイズグループ。グループ名は「それぞれ違う君と僕がひとつの夢で集まって共に明日を作って行く」という意味が込められている。

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