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2023/10/2 CULTURE

【NCT】スタジアムさえ狭く感じるほどの圧倒的パフォーマンスと熱狂! 「NCT NATION:To The World」レポート

S Cawaii! 編集部

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Text_Mayuko Kumagai Composition_Noriko Hata



SMエンターテインメントの大型ボーイズグループNCTの全ユニットが参加して行なわれたコンサート「NCT NATION:To The World」の日本公演「NCT STADIUM LIVE ’NCT NATION : To The World-in JAPAN’」が、9月9~10日に大阪・ヤンマースタジアム長居、9月16~17日に東京・味の素スタジアムにて行われた。9月17日の公演模様をレポートする。

オープニングアクトとして、NCT最後のグループとして選ばれた“NEW TEAM”との表記で、新人6名が『Hands Up』をパフォーマンスして、フレッシュな魅力を振りまいた。

そして本編がスタート! 「NCT 127」(テイルはケガのため欠席)、「NCT DREAM」、「WayV」、「NCT U」(メンバー変動制)の4組19名が勢ぞろいした様は、ただただ、圧巻!の一言。スタジアムの広いステージを狭くさえ感じさせてしまうのだから、さすがザ・NCT帝国。

『INTRO:Neo Got My Back』から、ステージに1列に並んだ19人がひとり、またひとりとはけていき、残ったテヨン、ドヨン、ジェヒョン、マーク、テンがポジションについただけで、これから始まる“奇跡の祭典”に期待の針がMAX値に振りきれる。NCT U『The 7th Sense』でドラマチックかつクールに幕を開け、続いてNCT 127の『Limitless』、WayVの『Take off』、NCT DREAMの『BOOM』、NCT2018の『Black on Black』と、まずは各ユニットの楽曲をパフォーマンスする。最多人数となる2018は群舞ならではの迫力だ。複数のユニットをまたいで出ずっぱりのメンバーがいるからか、各ユニットの雰囲気や色が少しずつ重なりながら、さまざまなレイヤーでおのおのの魅力が爆発する。

そして全メンバーが入り混じるNCT Uの楽曲パートへ。ジェヒョンが「皆さん、盛り上がっていきましょう!」と声をかけると会場のシズニ(ファンの総称)も歓声で応える。美しいハーモニーで聴かせるポップスNCT U『WITHOUT YOU』は、ジェヒョン、ドヨン、クンが披露。本来はジェヒョン、ドヨン、テイルのユニットだが、クンが立派に代役を務めた。

『Now Know』ではドヨン&ジャニー、ロンジュン&マークがトロッコに乗ってサイドステージへ移動、ジェミン、ヤンヤン、ジェノはメインステージでパフォーマンス。チョンロ、クン、ロンジュン、ヤンヤン、チソンがカンガルーっぽい振り付けが特徴の『Kangaroo』を歌い踊り、“かわいい”を振りまいた。

歌唱力の高さを改めて感じる聴かせるバラードのパートでは、『Coming Home』はジェヒョン、ドヨン、ヘチャン、『My Everything』はロンジュンとシャオジュン、『Good Night』はロンジュン、シャオジュン、ドヨンでの披露になったが、各曲、テイルの分もしっかりカバーできるのがこの盤石のボーカル陣。『My Everything』の後はロンジュンとシャオジュンが最後にハグしたのがほっこりモーメント。とっぷりと陽が暮れてきたムーディーな中の『From HOME』はユウタ、クン、チョンロも加わり、6人でしっとりと歌い上げた。

固定ユニットのターンで、トップを切ったのはNCT DREAMで『Broken Melodies』『ISTJ』『Best Friend Ever』と3曲を披露。カジュアルなTシャツやデニムの衣装で、圧倒的青春感をまとった彼らがひたすらまぶしい。

「皆さん盛り上がってますか~?」(マーク)、「東京楽しんでますかー⁉ 今日もケガをせずに楽しんでいってくれたら嬉しいです。僕がひとりひとり見守っていますよ」(ロンジュン)、「皆さん昨日よりもっとアツく遊べますよね。最後まで盛り上がりましょう!」(ジェノ)、「僕たちの大事なシズニの皆さん、今日もかわいいですね。会場はすごく大きいけど、シズニのエネルギーはここまで届いていますよ~」(ジェミン)、「皆さんも悔いのないよう楽しんでください」(チソン)、「こんな広い会場でシズニの皆さんとご一緒できて幸せです」(ヘチャン)、「今日が最後の公演ですから残っている力を全部使っています」(チョンロ)と口々に挨拶。

挨拶ひとつでも個性があふれるのがNCT DREAM。犬のように舌を出してハッハッとしながら順番を待っているジェノ(マークとジェミンが止めに入る)や、「僕は皆さんのウサギちゃんです、猫ちゃんです!」と言い出すジェミンを、他のメンバーが「君の名前はジェミンです」と紹介したり、昨日から考えていたという渾身の「今日は月がきれいですね」を決めた後に「アイゴー」と照れるチソン(つられて?空を見上げるヘチャンやジェノ)に、「シズニ、アイゴー!」と被せるヘチャン、「チョンロ、アイゴー!」とさらに被せてくるチョンロと、わちゃわちゃとおふざけが加速したまま止まらない。

WayVは優雅と耽美を合わせたような黒のセットアップの衣装で、『Kick Back』『Nectar』『Phantom(クンRemix)』をパフォーマンス。クールさや妖艶さを見せつけるステージになったが、コメントでは一転、陽気なお兄さんたちの素顔が垣間見える。


「今日は最後の日ですので、皆さん、力を惜しまず使ってくださいね。でもペンライトを振るときに前の人と後ろの人に気を付けてくださいね。叩いたら気絶。いいですか!」(ヘンドリー)、「今日は皆さん、最後まで楽しみましょうよ」(ヤンヤン)、「今日は本当に暑いですね。合間合間にお水を飲んでくださいね」(ウィンウィン)など、シズニのことを気に掛けてくれているコメントの後は、ハートを繰り出していく愛嬌合戦に。先陣を切ったヤンヤンに続いて、「僕も! 僕も! 僕もあります!」と積極的に愛嬌したいクンとテン、ヘンドリーに「ありますか?」と強要(?)されるシャオジュンと、自由にコメントタイムを楽しむ。この日、同時配信されていたU-NEXT向けに一斉にニコニコ笑顔でお手振りをする6人のかわいらしさは、クールな楽曲とのギャップがハンパない。

続いて、炎の特効と共に登場したNCT 127。ワイルドなイメージの赤と黒を基調にした衣装で『Kick It』『Chain』『2 Baddies』を披露。ホームである日本公演を引っ張るユウタが「YOー! 東京ー! 盛り上がってますかー!」と声を張り上げ、リーダーのテヨンも「楽しんでますかー!」と煽ると、シズニもその気合いに応えるような大歓声が巻き起こる。「残念ながらテイル兄さんがケガのために出演できないんですけど。テイル兄さんに届くよう拍手をもらっていいですか」とユウタが言うと、会場からは温かい拍手が鳴り響いた。

「ジャニー! やっちまったにー!」(ジャニー)や、「私はひき肉です!」(ジョンウ)など、お馴染みの挨拶をするNCT 127のコメントは賑やか。「後ろのみんなも盛り上がってる? ラストやで! かわいい顔は十分見たので、今日はみんながバカになった顔も見てみたいな。やれる? やれるか東京! やれるか味の素!」とユウタが煽ると、その口調を怖いと感じたらしいジャニーが「ちょっと待ってください! ちょっと怖いね! かっこいいのください!」とおねだり。ユウタは「今のかっこいいよね?」と投げキスすると、メンバーは「ユウタ、ヤバーい♡」とやんやとはしゃぐ。「来年、日本でコンサートできたらいいな~って思ってます」と最後に今後の匂わせまで。

後半戦に突入すると、『PADO』、『Alley Oop』、『Misfit』など、再びNCT Uの楽曲で、各固定ユニットからのメンバーが入り乱れての華々しいステージに。フロートも登場して、スタジアムの外周を回ってシズニの近くで踊り歌うメンバーたち。ユウタがテヨンの顎をさわさわしていたり、ジェミンがジャケットをはだけさせていたり、スタジアムの各所でかっこいい人たちがかっこいいパフォーマンスをしていて、どこを見ていいかわからない、目が足りない状態に。

テヨン、テン、ジェヒョン、ドヨン、マークでパフォーマンスした『Baggy Jeans』はエレガンスと妖艶さを合わせた新曲。“テテン”ことテヨン&テンの『Baby Don’t Stop』『Call D』はセクシー&キュートが爆発! テンのしなやかさとテヨンの力強さに、色香という最高エッセンスを加えたケミストリーは改めて最強だと思わされる。

本編ラストパートは、『Universe(Let’s Play Ball)』『BOSS』『RESONANCE』と、ゴリゴリのダンスナンバー連続投下で、スタジアムの盛り上がりが限界突破。特に『RESONANCE』では花火が派手に打ちあがり、華やかな饗宴に相応しいラストになった。

アンコールはフロートに乗ってフリスビーを投げたり、シズニのボードに応えたりのファンサービスタイム。NCT2021の『Beautiful』とNCT2023の『Golden Age』の2曲を歌った。

「7年の間、僕たちメンバーを応援してくれてありがとうございます。皆さんもよしよし~」(マーク)、「皆さんは僕にとっていちばん大事な存在です」(ジェミン)とそれぞれが想いを口にする。ユウタは「みんなの笑顔があまりにきれいすぎて、頑張れよ負けんなよって言ってくれてる気がしてすごい励まされました。デビューして7年経つんですけど、止まらずに走ってきたその行動がこのステージに繋がったと思います。テイル兄さんも含めてNCTという名前で活動してくれたメンバーと、シズニのみんなに拍手したいと思います」と感慨深そうに挨拶。あっという間の約4時間。彼らの輝きはこれからも消えることはないだろう。



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