時代の流れとともに変動する広告価値
スマホの台頭により若者のテレビ離れは深刻化。かつて広告界のトップに君臨していたテレビCM の価値は窮地においやられている日本だが、そんな中ここ数年徐々に頭角を現してきたのがSNS による広告案件というわけだ。
2017 年の新語・流行語大賞にも入った「インスタ映え」、そして「フォトジェニック」という言葉、あなたも一度は聞いたことがあるだろう。若者に限らず、現代人の生活に深く結びついたスマホ、そしてSNS。そこから発信される情報はいまや広告市場の勢力拡大を進めているという。
現在主に稼げるSNS
SNSの案件の中で今いちばん数がある(らしい)! お仕事としては、クライアントさんが紹介したい商品(イベントなどの場合もアリ)などを、写真で伝える。
YouTube
YouTubeの審査をうけ、自分がアップした動画に広告をつけて稼ぐ。再生回数を上げればその分お金が入る仕組み。過去にアップした動画がバズったらそれも収入に。
ブログ
アフィリエイト(=自分が紹介したリンク先からの購入数でバックがくる仕組み)で稼げるブログ。自らの文章力が試される時。向き不向きは結構あるみたい。
あまり案件数自体はないらしいが、大手有名通販サイトなどのおいしい案件などが眠っているらしい。意外に穴場なSNSなのか?
生配信系LIVE
いちばん初心者が始めやすそうなのがLINE LIVE。1視聴者につき、1LINEポイントがもらえる。ポイントを使ってスタンプはもちろん服も買える。
インスタグラマーが口にする「案件」と「交渉」とは?
損をしない交渉術が今、求められているのかもしれない。インスタグラマーたちが普通に
口にする”案件“。聞きなじみのあるようで、ないようなこの言葉の意味は、企業案件の略語のようだ。
彼女たちの仕事、お金をもらえるまでの道のりは、案件の受注から始まる。案件は主に登録制のキャスティング会社から、もしくは直接DM で届く。内容は飲食、美容、イベント、アパレルなどさまざまで、キャスティング会社はクライアントの要望(最適フォロワ
ー数や予算など)に合わせて、登録インスタグラマーたちをマッチングさせているよう。
彼女たちは常に数十社のクライアントに登録しているのが普通らしい。フォロワー数によっても変わるが、数万フォロワーの子で、月にくる案件は〜20件ほど。キャスティング会社にギャラ、条件交渉を行うことも普通、というか、しないと損をする場合も結構ある様子。なかには、交渉したらギャラが倍になった、なんてこともあるらしい。
1フォロワー≒1円。
全く同じ案件でもフォロワー数によって、ギャラは異なる。インスタグラマーにとって、自分の価値を高めるのはフォロワー数を増やすしか道はない。1 万人フォロワーを持っているA 子はどんな案件でも1 件1 万円、3 万人フォロワーがいるB 子はどんな案件でも1 件3万円が妥当という考えだ。
少し前まではインスタグラマーたちは仲よしグループで案件を共有し、お互いに誘いあうのが当たり前だった。だが、今はこのギャラの違いが明らかになるからか、キャスティング会社から情報共有NG というお達しをうけるらしい。
当の彼女たちは、フォロワー主義なギャラ設定に納得している模様。そういうもんだと思って、何も気にならないという考えがメジャーとなっている。
お金を稼げるようになる視聴者数の目安とは?
Instagram▶1万フォロワー以上
YouTube▶チャンネル登録数1万人以上
インスタの場合フォロワー数1000人ならなにか物がただでもらえて、5000人なら1万円以下の案件ができるらしい。YouTubeに関しては登録者数が1万人いくまでは、収益ゼロと思った方がいいらしい。
MAX月収は120万円!
今回取材したインフルエンサーたちの中でMAX月収は120万円。内訳はインスタで60万円、YouTubeで60万円で合計120万円ということ。去年はMAX210万円いきましたという子もいました。恐るべしSNS。
次回は、「SNS界のトレンド変遷10年の歴史」をお届けするので、お楽しみに!!
Composition_Aya Takahashi