【前編】に続き、コンプレックスだらけの女たちが整形して人生を変えたサクセスストーリーやその術式を紹介する連載「私が整形した理由」第2回ゲストの山田麗さんに独占インタビュー。後編では、彼女の整形に対する思いを語っていただきました。
―そもそもオーディションに応募しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか? 整形を隠そうとは思わなかったのでしょうか?
山田さん:とにかく早く整形して自分を変えたかったんです。高校をやめて朝4時から夜22時までバイトを4つ掛け持ちして60万ほど貯金してたんですけど、自分を変えるには少し足りない。そう思ってたところにオーディションの応募を見つけたんです。周りにバレる不安よりも変わりたいって思いのが強かったですね。とはいえ最初は怖かったです。番組が放送されるときにツイッターで自分自身のことを書いて番組を宣伝したんですけど拡散されるたびにヒヤヒヤしてました。変わった自分を見て欲しいけどネガティブな話は聞きたくないみたいな。だけど私が想像していたよりも社会や身近なみんなは優しくて「山田が頑張ってる! 見ろよ!」みたいな応援ツイートのほうが多かったんです。もちろんネガティブな意見もなかにはあったんですけど壮絶なダウンタイムを乗り越えたあとの放送だったので、私自身も成長していたのも加わってネガティブな意見をさほど気にしなくなっていました。
―整形を乗り越えたことによって自分自身も強く成長できたんですね。では山田さんは今コレを読んでいるみなさんに整形をオススメしますか?
山田さん:「やるか? やらないか?」って悩んでいるくらいなら辞めたほうが良いと思います。私みたいに、すごいネガティブで外見が原因で生きているのがツラくなったら最後の手段として整形を選ぶのは良いと思うんですけど、メイクやエステの延長線みたいな軽いノリでの整形ならヤメたほうが良いと思います。もともと自分の容姿にはある程度満足している人が欲張ってノリで整形すると依存してしまう可能性があります。整形はメイクじゃないので一度やったら簡単に直せません。リスクもそれなりにあるしダウンタイムも安易に考えないでほしい。それに信念を持って整形するからこそ自分を変えることができると思うんです。単純に顔だけを変えたからといって人生が劇的に変化するわけではないです。
―そこはシビアなんですね。なにか理由はあるのでしょうか?
山田さん:自分が整形依存になりそうだったからですかね。じつは脚とか大変な思いをした箇所はもう一度整形したいとは思わなかったんですけど目とか麻酔が効いていた箇所に関しては、もう少しこうなりたいとか願望があったんです。だけどクリニックの先生に全力で止められて。それで「もう一度なんで整形したいのか?」って考えることで踏みとどまることができたんです。それで、やっぱ依存性あるなって。今の顔には満足はしてます。メイクが楽しいし、鏡をみるのもつらくない。コンプレックスはあるけど、それも含めて自分が好きで生きていくことがツラいとかはない。だから安易に整形はしちゃだめだって気が付きました。
―経験がやりすぎを警告してくれているんですね。では生まれ変わっても自分になりたいですか?
山田さん:そうですね。なりたいですけど、今の顔でなりたいです。できれば、あの辛い思いさせたくないなって。やっと普通の人になれたし。
―ちなみに将来の不安はありますか?
山田さん:二重の埋没法の糸は取れやすいとは聞いたことがあるので、それはちょっと不安ですね。でも、そうなったらそうなったで今は内面も変わっているのでメイクや他の方法でコンプレックスと向き合うと思います。
―昔の自分に戻ったらなんと声をかけますか?
山田さん:「死にたいって思うほどブスじゃないぞ」って言いたい(苦笑)。って散々、そう家族や親せきに言われたんですけどね、あのときは耳にはいらなかったです。そう! 思い出したんですけど今度、中学校の同窓会があるんです。それで昔の友達と連絡を取る機会があって、そのひとりに「あの時の山田は可愛かったからからかわれていただけ。傍観してごめんなさい」って言われたんです。正直、もう少し早く知りたかったけど、あれがキッカケで努力することを学んだし人のやさしさや言葉の暴力も知ることができた。なにより自分自身が強く成長できた。そう思えるようになれたので、結果オーライです。
―貴重なお話ありがとうございました。
コンプレックスだらけの女たちが整形して人生を変えたサクセスストーリーやその術式を紹介する連載「私が整形した理由」第2回、山田麗さん編は、いかがでしたでしょうか? 山田さんにとって整形は顔だけでなく内面も変えることができた美容精神外科でした。自分の中にあるナゾの不安や自信のなさ、死にたいという思う気持ちの原因は外見だけじゃなく内面が大きく締めていることが分かりました。まわりの目や意見を気にせず強く自由に生きたいのは、みんな一緒。その方法の一つとして整形を選ぶことは、間違いではないのかもしれません。次回は、整形して地位や名誉を手にした女起業家であり母である、いわゆるなんでも持っている女性、渡部いずみさん。彼女の整形した理由とその術式を紹介したいと思います。お楽しみに!