2020年に韓国でデビューした4人組のメタバースグループ、aespaが初来日。神奈川・ぴあアリーナMMで8月6日、7日の2日間に渡って開催された4回公演に、のべ4万人が来場した。
aespaはKARINA、WINTER、NINGNING、GISELLEの4人からなるグループで、それぞれ仮想現実におけるアバター「æ(アイ)」を持つことでも知られている。このアバター「æ」と感情や考えを共有することを「SYNK(シンク)」すると言うのだが、今回のショーケースのタイトル<aespa JAPAN PREMIUM SHOWCASE 2022 ~SYNK~>はそこから取られているそう。ショーケースでも、オープニング映像からそんなaespa独自の世界観が展開された。アバター「æ」が「決して後ろを振り返らないこと」と注意を受け、蝶を追ってKWANGYAへと旅立つと、ステージにはピンクの衣装をまとったaespaが登場。
「aenergy」でライブのスタートを切ると、続けてデビュー曲「Black Mamba」で早くも会場の雰囲気は最高潮に。まだ声を出せない来場者のために配られたハンドクラッカーが、歓声代わりに大きな音を鳴らして興奮を伝える。
「日本のファンのみなさんにこうやって直接会えることができて、本当に本当にうれしいです! みなさんもそうですよね?」とWINTERが問いかけると、会場からは返事代わりにハンドクラッカーが鳴らされる。「みなさんの拍手と客席をいっぱいに埋めたペンライトを見ながら、やっと日本のファンの皆さんにお会いできたんだなと実感しました」とKARINAが言うと、「いろんなaespaの姿をお見せしたくて一生懸命準備しました!みなさん、今日最後まで盛り上がっていきましょう!」とNINGNINGもにっこり。
「メンバーが言ったように、みなさんが私たちを待っていてくれた分だけ、私たちもみなさんに会う日をずっとずっと待ってました。歓声をあげられなくて悲しいけど、最後まで拍手とペンライトで精一杯応援お願いします」というGISELLEの言葉で、会場からはさらに大きな拍手がわきあがった。
「次は雰囲気のある曲をお届けします」というNINGNINGの紹介で歌った「Life’s Too Short(English Ver.)」はメンバーが途中で手をつなぎ合ったり、お互いを見つめ合ったり、かわいさが詰まった曲。ラストはみんなでぎゅっと固まって「大好きだよ!」と客席に向けてアピール。
続く「Lucid Dream」はマイクスタンドでしっとり歌い上げたかと思えば、途中でGISELLEが「MY(aespaのファンの名称)しか勝たん!」とファンへの愛を告白し、客席も思わぬメッセージに沸いていた。aespaの人気を確固たるものにした「Next Level」、さらに「YEPPI YEPPI」では明るく元気な姿も見せ、aespaのいろんな魅力を存分に見せた。サイレンが鳴り響く中、赤いライトが照りつけるステージで披露した「Illusion」に続き、「Savage」ではNINGNINGとWINTERのハイトーンが会場に響き渡る。日本初ショーケースながら、パフォーマンス、歌唱を兼ね備えたaespaの実力を証明してみせた。
ラスト1曲を残し、メンバーそれぞれがこの日の感想を伝えてくれた。
「初めての日本でのショーケースで、日本のファンのみなさんに会えて本当にうれしかったです。これからも幸せな瞬間をみなさんと一緒に過ごしたいです」(NINGNING)
「今日は私たちに素敵な思い出をプレゼントしてくれて本当にありがとうございます。ずっと忘れられない1日になったと思います。私たちと同じくらいみなさんも幸せだったらうれしいです」(WINTER)
「最初は緊張しましたが、みなさんがあたたかく迎えてくれたので、私たちも幸せにステージができました。これからもこうやって会える機会がたくさんあると思うので、期待してくださいね」(KARINA)
「こうやって同じ空間で一緒にいられて本当に幸せだし、今度もずっと日本に来るので、いっぱい期待してください」(GISELLE)
そしていよいよ最後の曲へ……という頃になって、ショーケースが終わるのがさみしくて、突然ゆっくり話し出すメンバーたち。WINTERが「最後は、きらい!」と駄々をこねつつも、最後には「7月にリリースした新曲『Girls』で私たちのストーリーのファーストシーズンが終わりました」と話してくれた「Girls」で、初来日ショーケースは終演。
メンバーたちが何度も、「これから日本にたくさん来る」と言ってくれていたように、8月27日、28日、29日には早くも東京ドームで行われる<SMTOWN LIVE 2022:SMCU EXPRESS@TOKYO>、9月3日には『第35回マイナビ東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER』の参加が決定している。今後の日本での活動も楽しみに待ちたい。