JO1初の５都市開催(愛知・大阪・神奈川・福岡・東京)のアリーナツアー『2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR ’KIZUNA’』が10月23日、有明アリーナで行われた追加公演でファイナルを迎えた。華々しい爆音と、木全翔也の気合の入ったシャウトとともに「Move The Soul」でライブはスタート。河野純喜のハイトーンが響き渡る「Born To Be Wild」、バイクのエグゾーストノイズで始まる「YOLO-Konde」など、５曲連続を休みなくパフォーマンスし、会場はライブ序盤からすでにクライマックス級の盛り上がりを見せた。
木全翔也
河野純喜
自己紹介タイムでは木全翔也がマイク無しで「こんにちはー！」と会場に向かって生声で絶叫したり、豆原一成が「ファイナルということで、KIZUNAツアーを終わらせにきたー！」と叫ぶ中、佐藤景瑚が「JAM、昨日僕の夢に出てきましたか？」というと大きな拍手が贈られ、それに「やっぱりね」と納得顔。「ドキドキしたんですよ。出てくる時は言ってください。この後も待ってます」と夢での再会を約束した。大平祥生は毎回恒例となった、大平祥生主導のラップにJAMが合いの手でクラップするやりとりで会場を盛り上げると、白岩瑠姫は「もしかしたら今日最後になっちゃうかもしれない仲間を紹介していいですか？」と、ツアーに帯同したバックバンドをあらためて紹介した。
佐藤景瑚
豆原一成
ライブ中盤にはVCRやユニットステージも。川尻蓮が占い師に扮し、タロットの館でメンバー全員を占う「KIZUNAタロットカードの館」や、佐藤景瑚と大平祥生がJO1のCM制作に奔走する「KIZUNA CM制作」など、見ていて楽しいVCRはファンにも大好評。ユニットステージはメンバーが３組にわかれ、思い思いのパフォーマンスを見せた。「RUNNING」を披露した川尻蓮、鶴房汐恩、與那城奨のユニットは、與那城奨の思わぬ音外しハプニングはあったもののしっとりとしたバラードを披露。大平祥生、川西拓実、木全翔也、河野純喜による「Get Inside Me」はJO1のボーカル面での魅力が伝わるステージに。金城碧海、佐藤景瑚、白岩瑠姫、豆原一成が見せた「KungChiKiTa」は一転してゴリゴリの激しいステージに。リズムに合わせてペンライトが激しく上下に揺れ、盛り上がりは再び最高潮に。
直後のMCでは與那城奨の音外しハプニングをメンバーがからかう一幕も。川尻蓮から「思いっきり裏返ってたよね」と指摘されると「その度は本当にすみませんでした！」と謝罪しつつも、「こんなこともありますよ、ライブですから」と平常心を取り戻そうとしていた。ちなみにVCR「KIZUNAタロットカードの館」はメンバー２人ずつの撮影を全部で５回やったそうで、「最後の高笑いのシーンも５回やって大変だった」と川尻蓮が告白し、会場から拍手が贈られていた。
川尻蓮
ライブ後半では新曲「SuperCali」をはじめデビュー曲「無限大」、ドラムンベース強めで原曲よりさらに激しさを増した「OH-EH-OH」、印象的なギターリフで始まる「GrandMaster」と畳み掛け、クライマックスまで派手に盛り上げてみせた。
あまりのパフォーマンスの激しさに（？）、衣装のショルダーバッグが壊れてしまった鶴房汐恩はメンバーにツアー中あったハプニングについて尋ねると「（ズボンの裾の）チャックが壊れて、開けっ放しで昨日踊ってました」というと、それを受けて大平祥生は「それずっとじゃない？ 初日からずっと開いてるなと思ってた」と暴露。「Rose」では曲が始まる前にジャケットの内ポケットから赤いバラを出してみせた佐藤景瑚に「あれってアドリブですよね？」と金城碧海が尋ねると、「やろうと思うと胸から（バラが）出てくる。だからあのバラはJAMじゃないかなって」と言うと、客席からはまばらな拍手が起き、「そんなに瑠姫みたいにうまくいかないね」と川尻蓮にツッコまれていた。
鶴房汐恩
大平祥生
昨日、両親がライブを観にきたという白岩瑠姫は「（ライブ）後半で僕のトットとカッカを（メンバーが）いじる祭りになってしまって」と苦笑しつつ、「素敵なステージを見せられて、親孝行できてよかった」と、なぜかひとりだけ風に吹かれながら誇らしげに語っていた。「これは夢じゃなくて現実なので、明日からもお仕事、学校がんばりましょう」という川西拓実の前フリで始まった本編ラストの曲は、「This is no dream, so real」という歌詞が印象的な「REAL」で本編を締めくくった。
白岩瑠姫
川西拓実
アンコールでは與那城奨がバーテンダーを務めるバーが開店。メンバーが思い思いのオーダーをした後、「ペンライトを掲げていただいて。今日という幸せな日に乾杯！」と與那城奨が音頭を取ると、白岩瑠姫が王子様らしく「あのさ……。俺、やっぱJAMがいなきゃダメだわ」と言って投げキッスをしてみせた。「Dreaming Night」にはじまり「My Friends」、「Run & Go」など、アンコールでは本編の激しいステージとは対極の、軽やかな明るい曲でJO1が持つポジティブな魅力で会場を満たしていく。「楽しいね！」と河野純喜が叫ぶと、與那城奨も「みんなでワイワイできることが本当に幸せです。僕たちめちゃくちゃ楽しかったです」と笑顔を見せた。
與那城奨
最後の挨拶では川尻蓮が千秋楽という言葉について「千秋という言葉には『待ち焦がれる』という意味があるらしく、僕も次またみんなに会える日を待ち焦がれています」と語りつつ、オーディション番組を経て結成された自身とグループを振り返り、「（それまで）何者でもなかった僕に幸せを、こんな素敵な時間をくれて本当にありがとうございます」と涙を見せた。金城碧海も１年前、JO1初のライブに出られなかった時期を振り返って「数ヶ月、誰とも連絡をとれなくて、社長の連絡にも返せなかったくらい閉ざしていたときがあったんです。でもメンバーのおかげで、付き添ってくれたマネージャーやチェさん（代表）のおかげで徐々に立ち直ることができました」と語った。そして「自分のやりたいことを見つけて、こんなにもたくさんの人に愛されることができることを女手一つで育ててくれた母は誇らしく思ってくれているのかな」と、この日ライブを観にきたという母親に向けて恩返しを誓った。
金城碧海
メンバー全員の挨拶も終わり、最後に会場のJAMと記念撮影を、というタイミングで突然ハッピーバースデーソングが鳴り響く。実はこの２日後に誕生日を迎える與那城奨に向けてメンバーがこっそりと準備していたサプライズで、はじめは小さなケーキが、そして実はちゃんと用意していたという大きなケーキが登場。さらに誕生日おめでとうのメッセージを会場のJAMが掲げているのを見て、與那城奨の目には涙が。「みんなに支えられてここまでやってこれました。まだまだJO1の旅は続きますが、応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました！」と言うと、大きなケーキを持ち前の筋肉でがっしり持ち上げ、JAMのみんなと記念撮影。
この日はツアーファイナルということもあり、アンコール最後の「With Us」が終わっても拍手が鳴り止まず、メンバーがステージに再び登場。「君のまま」を歌い上げると、「ありがとうございました！」「KIZUNAツアー終わり」「次はもっとでっかい会場で会おうね」「気をつけて帰ってね」「See You!」「誕生日もありがとうね」と思い思いにJAMへの言葉を口にして、初のアリーナツアー『2022 JO1 1ST ARENA LIVE TOUR ’KIZUNA’』の全公演を終了した。
