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HOME SHINeeのテミン、入隊前、最後となるソロコンサートでファンへの愛と感謝を熱唱。「デビュー当時、小学生だった方が社会人になり、ヌナの中には結婚した方もいて感慨深いです。でも僕はずっとここにいました」
2021/05/10 CULTURE

SHINeeのテミン、入隊前、最後となるソロコンサートでファンへの愛と感謝を熱唱。「デビュー当時、小学生だった方が社会人になり、ヌナの中には結婚した方もいて感慨深いです。でも僕はずっとここにいました」

S Cawaii! 編集部

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SHINee、SuperMのメンバーとして活動するテミン。5月31日に入隊することを発表し、入隊前の最後のソロライブとなる『Beyond LIVE – TAEMIN:N.G.D.A(Never Ganna Dance Again)』を5月2日にオンラインで開催。全世界119カ国のファンを魅了した、ライブをレポート。

 ステージにはスポットライトが当たる1本のスタンドマイク。その光のほうへとテミンが歩いて行く。衣装はやわらかなベージュでまとめられ、ロングヘアを頭の高い位置でハーフアップに。登場した瞬間のビジュアルから彼のこだわりが感じられ、初のオンラインコンサートへの期待がどんどん高まっていく。マイクに向かい、歌い出したテミンのオーラは神々しいほどだ。

 1曲目を飾った『Think Of You』は、テミン自身が作詞に参加した楽曲。歌詞にはファンのことを考える時に思い浮かぶ言葉たちを率直に表現したという。「たまには君にもたれかかって泣いてもいい?」、「僕を愛してると言って」と、弱さをさらけ出した歌詞を目を閉じて軽やかに、でも気持ちを込めて歌うテミン。その優しい声と表情には、ファンへの感謝が込められているように思えた。



 ダンスなし清涼感のある歌声のみの2曲でファンを魅了した後、3曲目から世界が一変。白×黒のスーツに眼帯を付けた衣装で登場。スーツとシャツには焦げ後のような加工が施され、眼帯にもビジュー付き。クライムムービーに登場するダークヒーローのような出で立ちで『Guess Who + Sexuality』を立て続けに披露。床をはいつくばるように動いたり、横たわって腰を突き出したりとセクシーなパフォーマンスで耽美な世界へと誘ってくれた。続く『Criminal』は手を黒いヒモで縛ったままでダンス。手を縛ったままの状態で手を小刻みに動かし、指先まで感覚を研ぎ澄ませて表現していることを感じさせる。口でヒモを取った後はサビの激しいダンスへ。ダンサーを従えて迫力のあるダンスを見せる姿は、ステージの「支配者」そのもの。そして『Criminal』と共に3rdアルバムの活動曲だった『IDEA:理想』では、テミンが卓越した表現者であることを実証。まっすぐ前を見る視線の強さ、関節の柔らかなさが伝わるようなしなやかなダンス、腕で胸を軽く打つ仕草、細かい動きの一つひとつにストーリーがあるようで目が離せなくなる。

 以降はまさに神セトリ。『Heaven』、『DOOR』、そして『Shadow』などなど、過去のコンサートでも息を飲むような素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた楽曲を次々と繰り出してくる。『Heaven』は2019年のソロコンサート『T100101』でも見せた傾いた大型スロープを用いたパフォーマンスを展開。ダンサーに取り囲まれるようなフォーメーションから始まり、テミンが崩れるようにひざまずくラストまで、壮大なバレエやミュージカルを見ているような見応えのあるダンスが続く。そして2017年武道館の初ソロコンで初披露され観客の度肝を抜いた『DOOR』も、さらなる進化を遂げていた。腕や足を白いベルトで拘束さえれたままパフォーマンスはそのまま。裸の上半身に包帯を巻き、目かくしをした初披露時の姿は、とらわれの美しい少年に見えたが、今回はシャツを着たまま。拘束具さえ操ってしまうような力強さが加わり、ラストの腕を掲げるポーズは自由を手に入れた「覇者」のようだ。女性ダンサーに囲まれても、美しさが冴える『MOVE』は、ロングヘアが活かされたステージのひとつ。長い髪をなびかせて、しなやかに踊るテミンはまさにジェンダーレスな存在。セクシーな振付でも品の良さを損なわない、両性具有とも言えるような美しさはテミンだけの個性だ。


「みなさんを誘惑しようと思って作りました」という紹介で始まった『WANT』は、黒いレースをポイントで使ったブルーの衣装を披露。背中がパックリと開いていて、体をくねらせながら後ろを向くたびに、背中からヒップに掛けてのシルエットが強調される。この衣装を着こなせるのもテミンだけと思ったファンも多いに違いない。

 合間に入るVCRも楽しい映像を用意してくれたテミン。特に『Dream Girl』『Love like Oxygen』『Repray』などSHINeeのナンバーと、『MOVE』『Danger』『Press Your Number』といったソロ曲をひとりで表現した映像は遊び心たっぷり。『Replay』ではデビュー当時のおかっぱ頭を再現。ちょっぴりたくましくはなったものの、当時に負けないフレッシュな可愛さを振りまいた。

 終盤は前面が黒、背面が白のスーツで登場して、ピアノが印象的なイントロで始まる新曲『Advice』を初披露。カムバックするたびに、まったく違う姿でファンを魅了してきたテミンだけに、『Advice』も今までとはまったく違う高音の歌唱と激しいダンスでアーティストとしての新たな一面を見せてくれた。高い声で歌いながらダンサーの間を練り歩いたかと思うと、超高速なステップを踏む。衣装も相まって、今までにない悪い男風の魅力を漂わせ、5月18日のカムバックに期待は高まるばかり。続いて披露した『Pinocchio』はMnetの音楽バラエティー番組『ザ・コール』でラッパーのBewhYとコラボした曲で、今回が初披露。「ファンの方も見たがっていたので、今回のコンサートでどうしても入れたいと強く推しました」と、ここでもファンへの愛情を見せたテミンは、ファンも大満足のダイナミックなステージを展開し、さらに『Black Rose』『Danger』とダンサブルなステージで魅せる。『Danger』でソロデビューしてから約7年。27歳らしい妖艶さが加わり、「女性の心を盗む怪盗」という『Danger』のコンセプトにぴったりな蠱惑的なパフォーマンスに仕上がっていた。本編最後は「僕の大好きな曲なのでライブでやるのはプレッシャーもあります」と紹介して、『Soldier + Rise』を熱唱して締めくくる。これで終了かと思いきや、『サプライズライブ』に登場し、「みなさんに見せたい曲がありすぎて、特別なステージを用意しました」とテミン。最後に「僕の13年間の活動を見守ってくれて本当に感謝しています。永遠のチャックン(韓国語で相棒)になることを願っています。みなさんにもっと惜しみなく与えられる人になって、戻ってきますから見守ってください」と挨拶して、『I’m Crying』の韓国語バージョンと、失って初めて大切な存在に気づくという歌詞の『Snow Flower』をやさしい表情で歌い、最後までファンへの愛を伝えてくれた。

「デビュー当時、小学生だった方が社会人になり、ヌナの中には結婚した方もいて感慨深いです。でも僕はずっとここにいました」と本編最後のMCで語ったテミン。その年月を彼はアーティストとして経験を積み重ね、他の誰とも違う唯一無二の表現力を手に入れた。5月31日に入隊を控えているが、その魅力に取り憑かれた人たちは、彼の帰りを待ち続け、そして愛し続けるに違いない。

Beyond LIVE - TAEMIN  N.G.D.A (Never Gonna Dance Again)セットリスト

01       Think Of You
02       I Think It’s Love
03       Guess Who + Sexuality
04       Criminal
05       IDEA:理想
06       Heaven
07       DOOR
08       MOVE
09       Goodbye
10       Shadow
11       WANT
12       Drip Drop
13       Advice
14       Pinocchio
15       Black Rose
16       Danger
17       Soldier + Rise
<アンコール>
18       I’m Crying
19       Snow Flower
※VCRとしてSHINeeそしてソロとしてのヒット曲を当時のまま自ら再現したメドレー、『Just Me And You』の映像まで含め、全21曲披露。

2021年7月28日(水)発売
SHINee
New Mini Album『タイトル未定』
予約受付中

TEXT_Yuko Sakuma Composition_Noriko Hata