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2019/8/25 CULTURE

整形しなりたい自分に向き合うことができたタレントゆしんさん(後編) /私が整形した理由 最終回【連載】

S Cawaii! 編集部

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Photograph_Takayuki Fujimoto



【前編】に続き、コンプレックスだらけの女たちが整形して人生を変えたサクセスストーリーやその術式を紹介する連載「私が整形した理由」最終回ゲストのタレントゆしんさんに独占インタビュー。後編では、ゆしんさんの考える整形論からTV番組で整形をカミングアウトしたときの心境を聞いてみました。

―整形してコンプレックスはなくなりましたか?
ゆしんさん:それが、無くならならないです(笑 )。というかコンプレックスのない人間なんて無個性だと私は思うの。

私の場合、輪郭や鼻、あごが気になるけどって、ほとんど(笑)。

でも、それ個性じゃない? みんなと違って愛嬌あってよくない? って思ってるところもあります。とかいってカッコつけたけど、目の整形を某TV番組でカミングアウトしたときに、すごく批判が来て。「ウソついてんじゃねえよ!」みたいな。「 へ? 目でこんな怒られるの? え、こわい」って思いました(笑)。

なので、もう整形はしないと思います。正直、気になるパーツは死ぬほどあるけど今のままの自分を受け入れて生きていこうと決めたので。
 
―そもそもなぜカミングアウトをしようと思ったのでしょうか?
ゆしん:テレビに出させてもらうようになっていつのまにか「いじってないのにかわいすぎるオネエ」と言われるようになったのがモヤモヤしてたんです。

30才と節目の年だったし自分の中で全部きれいにしようと考えてた時に、そのタイミングで某TV番組のプロデューサーの方から「ゆしんなんかカミングアウトできるネタない?」と連絡がきて「目とかどうですか?」って。

今まで聞かれたらいうつもりだった整形だったけど、そんなタイミングはなかったし、これをキッカケに言おう!と決意しました。

―ゆしんさんにとって整形はどんなものですか?
ゆしんさん:私の場合、二重整形は日常のメイクのひとつくらいだと思ってます。というか、すっごく深く考えたことがないから本当にメイクの一部ぐらいにしか思ってなくて。

でも今回の取材で自分が前に進める方法のひとつなのかな?とも思いました。

―世の中には整形依存してしまう方もいらっしゃいますが、その方々をどう思いますか?
ゆしんさん:私は心と体が一体化していて、それに自分が納得していればいいと思うんです。

なんて言うんだろう? 男のコに生まれて女のコに性転換して本当に自分が理想とする姿になれた人だったり、私のような体を変えなくてこの姿でこの個性と生きていくって決めていたりとか、整形をたくさんしてお人形さんになりたい人とか。

まわりの目や意見に流されず、本当になりたい姿になっている人って私は美しいって思うから。

なので私は、やりたいように、自分が納得できるなら思うがままにやってみたらいいと思います。整形を進めるとかじゃなくて、どんなことも自分の気持ちに正直にいることが大切だと思うんです。

―最後に、生まれ変わってもご自分になりたいですか?
ゆしんさん:やだ。ちゃんとした女の子に生まれたい(笑)! 

私の今の環境は、すごく運が良かったんだろうなって思うんです。オネエになって素敵な人たちに囲まれたし素敵なお仕事をさせていただいているなって思うのですが、やっぱり生まれ変わるんだったらものすごい普通の女の子になりたいかな。

―貴重なお話ありがとうございました。


コンプレックスだらけの女たちが整形して人生を変えたサクセスストリーやその術式を紹介する連載「私が整形した理由」最終回のタレントゆしんさん編は、いかがでしたでしょうか? ゆしんさんにとって整形は、自分らしく生きるためのきっかけになったものでした。なりたい自分になるために整形をすることは、とっても勇気がいること。その勇気に打ち勝つことで自分に自信がついて内面も成長することができるのかもしれません。

PLOFILE
ゆしん/1989年7月25日生まれ。世界一のトランスジェンダー女性を決める「ミス・インターナショナル・クイーン2019」の日本大会に出場し、特別賞を受賞。また『ロンドンハーツ』などバラエティ番組を中心に活躍。



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