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2019/8/21 CULTURE

整形しなりたい自分に向き合うことができたタレントゆしん(前編) /私が整形した理由 最終回【連載】

S Cawaii! 編集部

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Photograph_Takayuki Fujimoto



コンプレックスだらけの女たちが整形して人生を変えたサクセスストーリーやその術式を紹介する連載「私が整形した理由」最終回ゲストは、世界一のトランスジェンダー女性を決める「ミス・インターナショナル・クイーン2019」の日本大会に出場し特別賞を受賞したタレントのゆしんさん。彼女がなぜ整形をすることにしたのか? またなぜ整形をカミングアウトすることにしたのか? その秘密に迫ります。

ゆしんさん整形DATA…総額 約9万円
2005年 目 二重埋没法2点…約3万円
2006年 目 二重埋没法2点(片目)…約3万円
2017年 目 二重埋没法3点…約3万円

まずは彼女の整形ヒストリーをご紹介。当時15歳だったゆしんさんは雑誌に掲載されていた美容クリニックの広告を見つけてメイクの延長線上として二重整形を決意。
その後、片目の糸がとれすぐにメンテナンス。およそ2年前に3点埋没法で再度手術をし永久の二重まぶたを手に入れたそう。


 ―最初に整形したきっかけはなんだったのでしょうか?
ゆしんさん:私の場合、ちょっと特殊で。15才くらいのときに、それこそ自分の性がまだわからない頃、ちょっとヤンチャな男の子グループにいたのもあって先生に「なんや、その不貞腐れた態度は!」ってよく怒られてたんです。

それで自分の目つきは、損するなって思ったのがコンプレックスのはじまり。

それから目もそうだけど、そもそも男っぽい感じもイヤだなって気がつきました。

そんなときにタイミングよくギャル男とマンバブームが到来。女の子にたまたまお化粧をしてもらうことがあって、その時に「あ!私カワイクなりたいんだ。しかも二重になったらイケてるじゃん。自分カワイくない?」って(笑)。

それからは、しばらくテープを使って二重まぶたに見えるようなメイクをしてたんですが偶然、雑誌で見つけた両目で19,800円の広告を見つけてしまって整形しちゃいました。

―すごい安いですね! ちなみに二重テープ歴はどのくらいだったのでしょうか?
ゆしんさん:だいたい半年くらいかな?

そんなにテープ歴は、ほかの人に比べたら長くはないと思うの。

まぶたが荒れるとかのトラブルもなかったですし。だけど二重メイクってちょっと面倒じゃないですか?

そんなときに広告が。やっちゃうよね〜笑。

―整形を予約してから手術をする日までってどんなこと考えてましたか?
ゆしん:なんだろう? 私って決意したことに関して振り返らない主義なので整形するって決めた時も、たぶん怖さもなければこの先ダウンタイムってあるのかな? ぐらいの気持ちしかなかったと思います。

―整形バレに不安はありませんでしたか?
ゆしん:それはいきなり目が変わるから、みんなやっぱ不自然に思うのかな?くらいは思いましたけど、隠すつもりは全くなくて聞かれたら答えるつもりでした。

―整形することに対して、やましい気持ちはありましたか?
ゆしん:当然。というか男の子で整形する人ってたぶん地元、大阪の同級生の中では私が一番初めてだったんじゃないかな?  まわりは「男が目の整形をするってどうなの?」みたいな感じの雰囲気もあったので。

―それで周囲の反応は実際どうだったのでしょうか?
ゆしんさん:それがまさかの気がつかれないっていう(笑)。意外と人って他人のこと見てないんだなって思いました。

でも1番コンプレックスだった目が自分の中で解決できたことで自分に自信を持つことができるようになったのかもしれないです。

誰もが認める美女じゃないし、そもそも今はオネエですけど、当時の私の中では自分の容姿に納得ができたことで、なりたい自分に一歩進むきっかけにはなったのかも。

―なりたい自分とはどういうものだったのでしょうか?
ゆしんさん:もちろん、かわいい女の子! だって男の子のヤンチャグループにいたのよ? 
周りの目もあるし整形するまでは無理やり男を作ってたくらいですもん。でも整形したらメイクがもっと楽しくなったの。

男の子って基本すっぴんじゃないですか? 

だからアイライン引いた時なんてすごく興奮! 目元が華やかになれたし、無理やり男を作るよりもこんなに楽しい気持ちになれるメイクを手放すほうが私の中でイヤだったんです。それで自分の中で、何かが変わったんです。

よし。自分らしく生きようって。

二重整形をしたことで自分らしく生きることができるようになったゆしんさん。【後編】ではTV番組で整形をカミングアウトした理由に迫ります。

PLOFILE
ゆしん/1989年7月25日生まれ。世界一のトランスジェンダー女性を決める「ミス・インターナショナル・クイーン2019」の日本大会に出場し、特別賞を受賞。また『ロンドンハーツ』などバラエティ番組を中心に活躍。



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