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2019/4/24 CULTURE

世の中にはメンヘラ女子しかいない説|ミオヤマザキのメンヘラ論 第一回【連載】

S Cawaii! 編集部

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Illustration_ヤミリシャス Composition_Mayuko Ishimura



初めまして。「ミオヤマザキ」というロックバンドのボーカルをしていますmioです。
何かと話題になることが増えたメンヘラについての連載が始まりました。ぜひチェックしてくださいね。

ミオヤマザキで「メンヘラ」という曲を世に出したところ、ものすごくたくさんの女性の方からの共感の声が届きました。
それと同時に男性からの悲鳴が聞こえた気がしました。

最近はメンヘラ=ヤバイ女、みたいに短絡的に使われるじゃないですか?

けど私は女の子全員、なんなら老若男女問わず、全人類がメンヘラだと思ってます。

誰にだって辛いことがあって、嫉妬することがあって、塞ぎ込むことがあって、誰も信じられなくなって、自分を認めてほしいと思う、そういう気持ちが大なり小なりあると思うんです。

幸せいっぱいで、何の不満も抱かずに、一切不安もないって、そんな時ってなくないですか?
「この幸せがなくなっちゃうのは絶対イヤ!」とかも不安の一種ではないのかなと思います。

そういう負の気持ちがいろんな濃度で、いろんなタイミングで混ざり合ったある瞬間、「ああ、もう死にたい」ってなる。この状態になった時に、外側に対してわかりやすい行動にでるのか、それとも内に秘めて精神的に消耗していくのか、違いはあると思いますが、私からしたらこれは両方メンヘラなんじゃないかと思うんです。

もう、このまま大好きな彼と二人で死んでしまいたい


付き合っている時って不安だらけですよね。それなら結婚がゴール?

私は今まで付き合った人全員と、その当時は結婚したいって思ってたんです。好きだから結婚したい。それ以外の理由なんてなくて。お金がどうとか、現実的な問題はどうでもよくて。彼と契約を結びたい、この“好き”を形にしたいなって。彼を自分のものにしたいって思っていました。

でも、形にしたところで、それが壊れる不安とか、誰かが取ろうとしてるかもっていう不安。端的に言えば「離婚や不倫」って不安が多分一生付きまとってくると思うんです。

じゃあ、不安がなくなるには?って当然考えますよね?
そうやって自問自答を繰り返した末に、最近「ふたりぼっち」という曲をリリースしました。簡単に言うと世の中に私と彼の二人きりだったらいいのに。という内容です。

ふたりぼっちになれば嫉妬もしないし、誰かと比べたりもしない。
…でも、そんなこと絶対ありえないし、たくさん人間がいるからこそ、その中のたった一人の彼を好きなることってすごく尊いと思います。と同時に尊すぎてゆがんじゃうのかなとも思います。
極論いっちゃうと、もうこのまま彼と二人で死んでしまいたいって話なんですよね。そしてそんなの無理だってわかっているからこそ言葉で表現したいみたいなとこあります(笑)

誰にも、恋愛における万能な幸せがどんな形なのか、ってわからないと思うんです。
男という生き物と、女という生き物が恋愛感情で結ばれて、お互いに全く不満の無いように付き合っていくことなんて絶対無理だと思います。

男に傷つけられた女の子は、悩み傷つきぬいた果てに、“傷つくのが怖い”という理由から、逆に特定の相手を作らずにたくさんの男と遊ぶっていう違ったタイプのメンヘラへと変化していくこともありますよね?

あっちのタイプのメンヘラだった子が、今度はこっちのタイプのメンヘラに転職していくみたいなことよくありませんか?(笑)

もう、恋愛をしながら生きていく上でメンヘラにならずに生きるなんて絶対無理なんですよ(笑)。

だからこそメンヘラは抜け出せないっていうのを肯定して、毎日辛いけどどうにか明日も生きよう、生き延びようって、メンヘラを共有することが、メンヘラ女子全員の救いになるんじゃないかな。って。
自分はメンヘラなのかもと悩んでる女の子はもしかしたら多いのかもしれないけど、「私以外にも同じことを思ってる子がいる」っていうだけで少し安心するし(笑)。

私の言葉に共感する人の数が増え、いつからか「代弁者」なんて呼ばれるようになりました。
もし誰かの言えない思いを代弁することができていて、それが誰かの生きる希望になっているのであれば、これから先も頑張って曲を書いて行こうかなって思ってます。

自己紹介も含めてまずは私のメンヘラ論の序章をお話しました。

次回は最近のメンヘラ女子についての傾向を分析してみた結果を語ります。みんなでメンヘラを分けあって、明日もどうにか生き延びませんか?

—ミオヤマザキ プロフィール—

mio(Vo.)、taka(G.)、Shunkichi(B.)、Hang-Chang(Dr.)の4人組ロックバンド。
mioによる”男性は心拍数が上がり、女性は皆共感する”恋愛の陰を描いた歌詞と、圧倒的なライブパフォーマンスにより「ミオラー」と呼ばれる熱狂的なファンを獲得。
500万DLを突破したゲームアプリ「マヂヤミ彼女」はApp Storeで1位に。さらに、TVドラマ「SHIBUYA零丁目」やTVアニメ「地獄少女~宵伽~」などに楽曲が起用され、10代~20代の女性を中心に支持を広げている。
2017年には日比谷野外大音楽堂でのワンマンを行い、O-EAST、ZeppTokyoなどの大規模ライブハウスを含む全国ツアーでは全公演ソールドアウトを記録。2018年にはパシフィコ横浜での公演を大成功に収め、2020年1月11日に横浜アリーナでの単独公演が決定している。

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—ミオヤマザキ 公演情報—

2019/4/27 日比谷野外大音楽堂
『0427、2人の記念日イブ、待ち合わせ場所は…日比谷でしょ?』
開場/開演 17:00/18:00

2019/4/28 大阪城野外音楽堂
『0428、2人の記念日、待ち合わせ場所は…大阪でしょ?』
開場/開演 17:00/18:00

【チケット】各種プレイガイドにて販売中

4/27(土)@日比谷野外音楽堂
LINEチケット https://ticket.line.me/events/1715?utm_source=tw
ぴあ https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1908685&rlsCd=001&lotRlsCd=
e+ https://eplus.jp/sf/detail/1165580001-P0030063P021001?P1=0175
ローチケ https://l-tike.com/order/?gLcode=76333

 

4/28(日)@大阪城野外音楽堂
LINEチケット https://ticket.line.me/events/1696?utm_source=tw
ぴあ https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1908415&rlsCd=001&lotRlsCd=
e+ https://eplus.jp/sf/detail/1165580001-P0030064P021001?P1=0175
ローチケ https://l-tike.com/order/?gLcode=54161



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ミオヤマザキ メンヘラ