SHINeeの日本デビュー10周年を記念したオンラインファンミーティングは、1日限りのレストラン“Bistoro de SHINee”での特別なパーティというコンセプトで開催。テーブルやカウンターが置かれたビストロ風のセットにスーツを着たSHINeeが登場。オンユの「“Bistoro de SHINee”へようこそ!」という声に続きメンバー一人ひとりが挨拶した後、オープニングトークがスタート。最近の活動の振り返りから始まり、リパッケージアルバムのタイトル曲“Atlantis”について「言い方があるんでしょ?」とMCの堤に話を振られると、テミンが「“Atlanteeth”でteehの時にこうします!(口をすぼめて前歯を見せる)」と解説。愛嬌のある変顔も見せてくれた。
続いて話題はそれぞれの近況に。「最近はミュージカルとバラエティー番組の準備をしています」とオンユ。「日本のみなさんもミュージカル見れるんですよね?」とテミンが配信に触れると、「いつ?」とオンユならではのおとぼけに、メンバーも吹き出していた。キーは「そろそろソロアルバムの……そろそろってわざとこの言葉を使ったわけじゃないですよ」と照れながらセルフツッコミを。そして「ソロアルバムの準備をするので、音楽をいっぱいあげています」と、今後楽しみなお知らせをしてくれた。またバラエティー番組で紹介された家庭菜園でネギを作るキーの姿がニュースの資料写真として使われたという話題になると、テミンが「僕、キーさんが作ったネギのキムチ食べました!」と自慢。「機会があれば僕にもください」とオンユがお願いするなど、仲の良さが伝わるトークを展開。「『夢の細胞』というドラマを撮影中です」というミンホは、MCから「どんな役ですか?」と聞かれ、「細胞の役です。細胞2!」とキーが回答。それを聞いたミンホが「昨日は細胞3でした」とボケる。テミンは「SHINeeの活動があったり、最近は新しいアルバムも発売して、髪の毛を伸ばしたし……忙しく過ごしました」と慌ただしい日常を報告。新しい『Advice』については、「僕の新しいスタイルを見せたくて用意しましたが、準備期間が短くて。でも満足できる内容になりました」と解説。その横でミンホが口の前で組んだ指先を動かす『Advice』の振りをして、テミンの新曲をアピール。こんなところからもメンバーの仲の良さが伝わってきた。
6月23日に迎える日本デビュー10周年について聞かれると、「時間が経つのは早いですね。『Replay』を日本語で歌って10年前経つなんてその頃は想像もできなかった」(キー)とメンバーも感慨深げ。「10周年にみなさんと会えないのはつらいですが、20周年には必ず会いましょう。20周年まで頑張ります!」(テミン)と、これからの10年も一緒にいることを約束してくれた。
続いてゲームコーナーへと突入。SHINeeが5つのゲームに挑戦し、各ゲームのミッションをこなすことにより星を獲得。その星の数によってプレゼントをもらえるファンの人数が決まる。ひとつめのゲームは[清潔はBistroの基本 Let’sクリーニング]というほうきを使った掃除ゲーム。目隠しして掃除をする人と、ゴミの場所を言葉で説明して導くガイド役に分かれ、床に散らばったゴミをほうきでちりとりに入れ、ゴミ箱に入れるゲーム。チャンスは2回。1回目はテミンとミンホ、2回目はオンユとキーが目隠し役に。1回目でコツを掴んだのか、2回目は途中テミンが段差のある場所にキーをわざと導き、キーが「落ちるよー! 勘でわかるよー!」と悲鳴を上げるという笑える見せ場も作りつつ、26個ものゴミを拾い、星3つを獲得した。また掃除ゲームの感想を聞かれたテミンが「掃除をあまりしないから楽しかったです」と答えると、「掃除しないんですか!?」とメンバーから総ツッコミが。テミンは「毎日しますよ」とヘラっと笑っていた。ホントにしてる!?
2つめの[覚えて並べて テーブルセッティング]は、15秒間で覚えたテーブルの写真を再現するゲーム。メンバーがひとりずつセッティングに挑戦するため、右側をオンユ、中央エリアをテミンとミンホ、左側をキーが覚えるという作戦を立てたものの、テミンが「僕、実はスプーンとフォークだけ見てました!」とカミングアウト。それでも11個正解でここでも見事星2つを獲得!
3つめは[以心伝心で伝える コネコネゲーム]。メンバー3人が協力して制限時間内に「お題」の作品を粘土で作り、最後のメンバーに伝えて、何を作っていたか当てるというゲーム。メンバーは「バイク」、「UFO」、「ティーポット」、「ペンギン」といった「お題」に挑戦。「ペンギン」には、テミンが余計なもの作り付け加えるものの、早々に解答者のキーに「これ(作ったの)はテミンさん!」と見破られていた。こちらも次々と正解を出して星3つをゲット。
4つめの「力を合わせて食材ゲット! クッキングトス」というスプーンやフォークなどで、食材を運ぶゲームにチャレンジ。ところが全員が我も我もとモノボケに夢中に。床に四つ這いになりボウルを背負ったオンユは、「それは何ですか?」と聞かれて「亀です!」とニッコリ笑顔で即答。そんな感じで終始はしゃぎつつも、こちらのゲームも星3つを獲得したのはさすが!
そして最後は「優秀の美を飾れ! テーブルクロス」としてテーブルクロス引きに挑戦。成功する時間が早いほど多くの星が獲得できるルールで、最初に「僕いきます!」となぜかテミンが自信ありげに挑戦するも失敗。続いて挑戦したオンユがなんと15秒で成功させ星3つをゲット! このゲームの後も延々とSHINeeのモノボケは続く……。テーブルクロスをシートに見立て4人で座り、MC堤が「ピクニックするSHINeeをご覧ください!」と言い出すひと幕も。楽しそうで自由なSHINeeを堪能できたゲームコーナーだが、見事5つのミッションで15個の星を獲得。抽選で100人のサイン入りポストカードがプレゼントされることになり、ファンも大満足の結果となった。
ラストはライブコーナー。今年2月のカムバックで発表した『Don’ t Call me』、リパッケージアルバムのタイトル曲『Atlantis』、そして日本語楽曲『Diamond Sky』の3曲を続けて披露。『Diamond Sky』では親指と人差し指でリングを作り手を頭上に掲げるファンにはおなじみのポーズも見せてくれた。その直後、映し出されたのは日本デビューから現在までを収録したサプライズ映像。初東京ドームが決定したことをファンに伝える瞬間、日本ツアー100回目の公演など……SHINeeにとってもファンにとっても、その一瞬一瞬が忘れがたい場面だったに違いない。
最後の2曲は7月28日にリリースされる日本オリジナルミニアルバムから新曲を披露。『SEASONS』は今だからこそ「さよならは言わないから」というフレーズが心に沁みるバラード。ラストを飾った『SUPERSTAR』は、“他人と比べる人生より自分を信じる人生を生きていこう”という強いメッセージが込められたSHINeeらしいダンスミュージックに仕上がっていた。パフォーマンス後、「久しぶりのファンミーティング、とても楽しかったです」(オンユ)、「10周年の記念動画、とても感動しました。みんなに感謝しています」(ミンホ)、「たくさんの愛をもらって感謝しています」(キー)と、日本のファンへのメッセージを伝えてくれたSHINee。その言葉には10年間、愛してくれた日本のファンへの想いがあふれていた。
Text_Yuko Sakuma Composition_Noriko Hata