2020年にオーディション番組『I-LAND』で結成され、11月に韓国デビューを果たしたENHYPENが4月26日、2ndミニ・アルバム『BORDER:CARNIVAL』でカムバック。このリリースを記念して、全世界のメディアに向けてオンラインとオフラインでショーケースが行われた。
デビューから約5か月ぶりにリリースされる『BORDER:CARNIVAL』について、リーダーのJUNGWONは「実は前作の『BORDER : DAY ONE』と今回の『BORDER:CARNIVAL』はつながっています。前作では僕たちが練習生として感じたことを表現しているとしたら、今作ではデビュー後の感情を表現しています」と語った。
『BORDER:CARNIVAL』ではUP、HYPE、DOWNという3つのコンセプトを設けてビジュアルを用意。「UPでは新しい世界に招かれて、HYPEでは僕たちならではの方法でパーティを楽しみ、DOWNでは境界に立たされて混乱している様子を表現しています」(SUNOO)というように、3つの異なるバージョンで彼らの様々な姿を見ることができる。
リード曲『Drunk-Dazed』については、「結成当初からご一緒しているWonderkidさん、そしてプロデューサーのパン・シヒョクさんが参加してくれました」(JUNGWON)、「初めて聴いた時、鳥肌が立ちました! 1回聞けばいい曲だなと思うし、何度も聞けばさらにいい曲だと感じていただけると思います」(JAKE)と自信をのぞかせた。しかし振り付けは難易度がとても高く、「デビュー曲の『Given-Taken』の3倍は大変」(NI-KI)と苦笑。NI-KIはこの曲のポイントとなる“牙ダンス”(両手で牙のような形を作る)、“催眠ダンス”(顔の前で両手を振る)をステージで実際に踊って見せてくれた。
HEESEUNG
今回のアルバム『BORDER:CARNIVAL』は予約だけですでに約45万枚のセールスを記録。このことについてはHEESEUNGから「びっくりする数字ですが、浮かれず僕たちが準備してきたことを表現できるよう、全力を尽くしたいです。もっともっと努力するENHYPENになります」と謙虚に受け止めている様子。またリーダーのJUNGWONからは「今は“4世代アイドル戦争時代”と言われていますが、その中でも僕たちをそのホットアイコンと呼んでいただき、ありがたく思っています。今後もその言葉を守り続けたいです」と意気込みを語った。
ステージではアルバム収録曲から『Not For Sale』と『Drunk-Dazed』をパフォーマンス。『Drunk-Dazed』はMVの初お披露目も行われた。ポップな『Not For Sale』では年齢相応の彼らの雰囲気が観るものの心をはずませ、ポップ・ロックとも言える『Drunk-Dazed』では一転、その場を制圧するかのようなパワフルでアグレッシブなダンスを見せる。この表現の幅こそENHYPENの大きな武器。まだデビュー5か月の彼らが、この先どんなパフォーマンスを見せるアーティストになっていくのか、期待が止まらない。
【質疑応答】
SUNGHOON
Q.結成からこれまでで成し遂げたもっとも誇らしいことは何ですか?
A.7人でデビューしたことが誇らしく、素晴らしいと思っています。次の目標は、前回は参加できなかった授賞式に参加することです。(SUNGHOON)
NI-KI
Q.日本のラジオ番組『オールナイトニッポンX(クロス)』のレギュラーパーソナリティーを担当されていますが、今後ファンのみなさんとどんな風に交流してみたいですか?
A.メッセージを読んだり、僕たちの話を聞いてもらえるのが楽しいです。SNSでのコミュニケーションとはまた違いますよね。韓国のラジオにも出てみたいです(NI-KI)
JAKE
Q.SNSフォロワーが1400万人を突破し、海外でも大人気です。人気の秘密は何だと思いますか?
A.SNSを通じて僕たちのコンテンツやライブ放送を通じてENGENE(ENHYPENのファンの名称)のみなさんとコミュニケーションをしたり日常を共有しています。そのような自然な姿を共有していることを喜んでいただいているのではないかと思います。(JAKE)
JAY
Q.2月にオフラインでファン・ミーティングをして初めてファンの方と会った時の気持ちは? 今後、状況がよくなったらやってみたい活動は?
A.準備のときから期待がありましたが、実際にファンの方にお会いして、拍手や声援を聞いて、楽しく公演しました。もし状況がよくなったらもっとたくさんのENGENEのみなさんとお会いしたいです。(JAY)
JUNGWON
Q.新人王を受賞してからもっといい姿を見せようと誓いあったそうですが、カムバックを準備する時にその努力はどう反映されましたか?
A.ファンミーティング以降はオンラインとオフラインの違いを実感しました。状況がよくなればオフラインでの公演が増えるでしょうし、その時にENGENEのみなさんを失望させないように、というのがモチベーションになりました。また今回の『Drunk-Dazed』は振り付けの難易度が高く、練習中に疲れてもそういう気持ちでやり遂げました。(JUNGWON)
Q.最近、自分たちで作詞作曲するK-POPアーティストが多いですが、ENHYPENはどうですか?
A.7人全員が作詞、作曲に意欲的です。実は今回の『BORDER:CARNIVAL』でも機会があって作詞に挑戦してみました。今回は残念ながら採用されませんでしたが、いい練習になりました。これからも挑戦し続けます。(JAKE)
SUNGHOON
Q.MV撮影時のエピソードは?
A.僕たちがパーティをしているシーンがあるのですが、みんなそういうふうに遊んだことがなかったので、事前に練習しました。電気を消して、パーティのような雰囲気を出そうと「こうしたらもっとパーティっぽいかも」と言いながら練習しました。(SUNGHOON)
Q.“4世代アイドル”のホットアイコンとしての地位を守るための、ENHYPENだけの武器は?
A.同年代の人たちに共感してもらえるような想いを曲に込めることができるのが僕たちの武器です。(SUNGHOON)
Q.歌詞を見て実際に共感したことは?
A.アルバムを制作する前に僕たち自身をインタビューしていただき、それをもとにアルバムを作ったので共感する部分が多かったです。(JUNGWON)
Q.デビュー後、5か月で感じたことは?
A.デビュー後、慣れない世界に入ってきていろんなUP、DOWNを感じましたがすべて乗り越えて、成長できたと思います。そういう僕たちの感情を『BORDER:CARNIVAL』では感じていただけると思います(JAKE)
Q.どのようなアーティストとして記憶されたいですか? どんなアーティストになりたいですか?
A.僕たちの曲を聞いて「これってENHYPENの曲だよね?」と思ってもらえるようなアーティストになりたいです(JUNGWON)
Q.アーティストとしてのロールモデルはいますか?
A.練習生の頃からBTS先輩を見ながらアーティストになる夢を育みました。BTS先輩をお手本にしたいという考えを常に持っていて、BTS先輩の実績だけでなく、アーティストとしての態度を見習いたいと思っています。(JAY)
A.リーダーになったばかりの頃、混乱していた僕にRM先輩が「リーダーは前で引っ張っていくのではなく、後ろから押してあげるもの」と言っていただいたのが今でも忘れられない言葉です。これからメンバーと一緒に進んでいく方法についてもぜひ教えていただきたいです。(JUNGWON)
Q.状況的に活動ができないストレスをどう克服していますか?
A.一度だけファンミーティングでENGENEのみなさんにお会いして、実際にエネルギーをもらいましたし、実際に会うのは本当に楽しいということがわかりました。その1回のファンミーティングが僕たちに情熱を抱かせてくれました。SNSでもコミュニケーションしながら、これからを楽しみにしたいです。(JUNGWON)
Q.同じレーベルのTOMORROW X TOGETHERについてはライバルだと思っていますか?
A. TOMORROW X TOGETHER先輩は同じレーベルの家族ですし、仲もいいです。見習いたいところがたくさんある先輩です。競争する相手と思ったことはなく、おたがい応援しあっていますし、おたがい成長していこうと励まし合ったり、アドバイスをいただいたりしています。(JAKE)
JUNGWON
JUNGWON
HEESEUNG
HEESEUNG
JAY
JAY
JAKE
JAKE
SUNGHOON
SUNGHOON
SUNOO
SUNOO
NI-KI
NI-KI
ENHYPEN
韓国2nd Mini Album
『BORDER : CARNIVAL』
Photo by BELIFT LAB
Text_Suhi Yoon Composition_Noriko Hata